きのう、京響でした。

2015/07/31         

7月30日。愛知県芸術劇場で行われた、広上淳一指揮の京都市交響楽団のコンサートを聴く。当日券は何とか入手できたが、たいへんな盛況だ。ネコパパの好きな右側2階席は埋まっていて、3階右側前方、中央よりの席。オーケストラは一望できるが、音の鮮度はやはり2階席がいいな。え、これでS席? 当夜のプログラム。ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌモーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488 清水 和音(ピアノ...

解放の最初の日ー樹村みのりとアーレント

2015/07/30         

映画「ハンナ・アーレント」について感想を書いたところなのですがhttp://blogs.yahoo.co.jp/izumibun/39493543.html実は、私が彼女の名前をはじめて知ったのは漫画家・樹村みのりのエッセイからでした。それが雑誌に掲載されたのが1975年でしたから、私が大学に入ってすぐの時期です。ネコパパ庵のどこかに、その雑誌はまだ埋もれているはずなんですが…その後、アーレントの著書を大学の友人の下宿で目にしたり、書店で「立ち見」...

「ハンナ・アーレント」を観ました

2015/07/30         

かねてから是非観たいと思っていた映画がWOWWOWで放送。録画して寝かせておいたものをやっと観ることができました。夏休みとは有難いものです。『ハンナ・アーレント』 ユダヤ系政治哲学者ハンナ・アーレントが、思想テーマとした「悪の凡庸さ」について提唱し、社会に大きな問題を投げかるきっかけとなった「アイヒマン裁判」をめぐる大渦を描いたドラマです。 アドルフ・アイヒマン。第二次世界大戦時にユダヤ人をアウ...

あなたは文明に麻痺していませんか―倉本聰、語る②

2015/07/29         

倉本聰氏の講演を続けてご紹介します。お話の後半は、東京から北海道に移住した彼の暮らしぶりと、26年間精力を注いだ「富良野塾」の活動に話題が移ります。北の国の生活のエピソードやそれを通して伝わってくる氏の人生観は現代社会への異議申し立てと言えるでしょう。ただ、時間不足のせいもあって駆け足となり、それが「作品」や「表現」にどう昇華されたのか、読み手や視聴者にどう受け止められたか…の言及が聞かれなかったの...

あなたは文明に麻痺していませんか―倉本聰、語る①

2015/07/28         

7月20日に名古屋淑徳大学で行われた「サマーセミナー」の報告の続きです。高橋源一郎氏お話の講演は午前中だったのですが、本セミナー「校長」倉本聰氏のお話は午後です。このセミナー、入場整理券とか一切なしの先着順なので、聴講者入れ替えはもう大変な混雑です。感想カードなど書いている暇はなく、さっさと会場から撤収。その足ですぐにまた行列です。とてものんびり昼食をとっている暇はなく、ネコパパもアヤママも行列しな...

猛暑日はレコードで

2015/07/27         

猛暑日が続きますが、如何お過ごしでしょうか。昔は夏の時期になると、「納涼レコード」が雑誌で盛んに宣伝され、売られたものです。R・シュトラウス アルプス交響曲ヴォーン・ウィリアムズ 海の交響曲(交響曲第1番)ヴォーン・ウィリアムズ 南極交響曲などです。タイトルに似合わず、重厚壮大な曲ばかりで、ジャケットのイメージとはちょっと違いますよね。聞いても涼しくない。当事はレギュラー価格で、豪華なジャケットに収...

追悼 鶴見俊輔氏

2015/07/24         

次は、おそらく…と日々予感し、おそれていた一人の「人」の訃報に接する。 残念ながら私は一度も、鶴見俊輔氏のお話を直にお聞きすることはできなかった。しかし、40年以上にわたって、氏の著作を読み続け、学び続けてきたことは事実である。私淑、と言っていいかもしれない。このひとの言葉はいつも、腑に落ちた。ときには鋭い見識と感じた。解き難い問題にぶつかると、「鶴見さんなら、どう言われるだろう」といつも思った...

優劣ではなく差異を楽しむジャズ盤ガイド

2015/07/23         

ジャズ名盤セレクション-レーベルとプレスによるLPレコードの音質の差違山口克巳 著3,240円(税抜) 誠文堂新光社2015/06/01 ジャズ盤のガイドブックのようなタイトルだが、そうではない。副題にあるように、ジャズの著名レーベルの盤にはさまざまなヴァージョン違いがあること、プレスを重ねるたびにジャケット、ラベル、音質が変わっていくこと、レーベルの再編による発売会社が変遷、コンセプトの移り変わりなどを解説した...

僕らの国、僕らの民主主義~高橋源一郎語る②

2015/07/23         

高橋源一郎氏の講演記録の続きです。前記事未読の方は、ひとつさかのぼってお読みください。直接民主主義と代議制民主主義の間の広大な空白を補う『中間を目指す』の思索の旅は、やがてフィリピンの島に聞き手を導いていきました。文学者・高橋源一郎の気概が、そこに立ち上がります。ヨーロッパの民主主義は、ギリシア以降、トライ・アンド・エラーの連続になります。有名なジャン・ジャック・ルソー『社会契約論』三年前にはじめ...

僕らの国、僕らの民主主義~高橋源一郎語る①

2015/07/22         

7月20日、猛暑。名古屋近隣の私立大学で運営する第27回サマーセミナーを聞くために、アヤママと名古屋市千種区の愛知淑徳大学に出かけました。お目当ては、朝日新聞論壇時評で、現代日本を鋭くとらえた発言を続けている作家、高橋源一郎氏の講演。中高生・大学生の参加を想定したセミナーだけに、彼の発言を若い世代がどう受け止めるか、関心を持って参加したのでしたが…主催者もびっくり、集まったのはネコパパと同世代の人々ばか...