• 敢えて「絶品」と呼びたい~ワルターVPOの「白鳥の歌」
    ワルター&ウィーン・フィル/マーラー生誕100年記念祭公演シューベルト交響曲第8番「未完成」マーラー子供の魔法の角笛~美しいトランペットの鳴り響くところリュッケルトの5つの歌~私はほのかな香を吸い込んだ交響曲第4番ブルーノ・ワルター指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) <1960.5.29、ムジークフェランンザール>ALTUS ALT 267/8 (2CD) この、指揮者ブルー... 続きを読む
  • 「いない いない ばあ」を、ありがとう
    今回は、ネコパパの妻のアヤママが、長年寄稿しているミニコミのために書いた原稿を紹介します。「児童文学者九条の会」を立ち上げた作家、編集者への思いを綴った一文です。「いない いない ばあ」を、ありがとうアヤママ                             「子どもの本・九条の会」があるのをご存じでしょうか?言うまでもなく、大江健三郎さんたちが始めた「九条の会」に連なる会で、子どもの本にか... 続きを読む
  • 松谷みよ子さん追悼記事より
     朝日新聞3月20日(金)夕刊モモちゃん ばあ ずっと友達「いないいないばあ」「モモちゃんとアカネちゃん」「ふたりのイーダ」。2月になくなった松谷みよ子さん(89)の絵本は、赤ちゃんのときからそばにいる友達でした。いつも笑顔と勇気をくれました。これからも、ずっと友達です。… 河合真美江記者の著名記事で、「いないいないばあ」が子育ての現場で広く親しまれていることを紹介している。また「いらない言葉のな... 続きを読む
  • 質実剛健のなかに立ちのぼるもの
    DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑱【CD2~3】ハイドン:神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス(小オルガン・ミサ)~カール・ミュンヒンガー(指揮) [録音:1974年],ハイドン:オラトリオ「天地創造」~エリー・アーメリンク(Sp) トム・クラウセ(Br) ヴェルナー・クレン(T)カール・ミュンヒンガー(指揮) [録音:1967年]/ 「ミサ・プレヴィス」は、オルガンが活躍することから「小オルガン... 続きを読む
  • 惜別…児童文学横丁の「ひげのプーさん」今江祥智氏、逝く
    今江祥智氏が亡くなった。松谷みよ子氏が亡くなられたとき、同僚と「あとは、本当に、今江先生だけですね」と話をしたのは、つい先日のことだ。ご病気なのは存じていたので、遠からずこの日が来ることを覚悟していた私だったが、松谷さんが亡くなられて20日後、追われるように逝かれるとは…痛恨の思いである。 かつて上野瞭は、今江祥智を「プー横丁のひげのプーさん」と呼び、自身は「灰色ろばのイーヨー」と称して語りつづ... 続きを読む
  • 松谷みよ子さん、語る
    私の聞いた、松谷みよ子さんの講演記録を紹介します。児童文学についての聞き書きを溜め込んだ、古いファイルに残されていたものです。もう25年も前のものですが、読んでいると当時の記憶がよみがえります。松谷さんは、とても早口で、私は必死になってメモを取ったのですが、聞き逃していることが随分あると思います。断片的なものを自分なりに意味の通る文章にアレンジしたものですが、内容の貴重さを鑑みて、私の文責としてここ... 続きを読む
  • 小澤征爾、曇り、一時暴風の田園
    ベートーヴェン交響曲6番《田園》 「レオノーレ」序曲第3番小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ録音:1998年9月長野県松本文化会館プロデューサー ヴィルヘルム・ヘルヴィヒバランスエンジニア エヴァレット・ポーター (ポリヒムニア)Philips CD 小澤征爾がサイトウ・キネンを指揮して完成させた交響曲全集の一枚で、ピリオド派の影響を感じさせない、モダン・スタイルによる演奏。ロマン派の音楽、とくに... 続きを読む
  • 日本児童文学の偉大な「ママ」松谷みよ子さん、死去
    日本の「現代児童文学」を築いた作家のひとり…というにはあまりに大きい存在、松谷みよ子氏が亡くなられた。昨日の新聞記事でそれを知った私の喪失感は、ちょっと言葉では言い表せない。もう、大層なお年であることは知っていながらも、「いや、松谷さんが、まだいる」という思いが、日本の現代児童文学を繋ぎとめる強い「命綱」だったのだな…と改めて思い知らされた。一つ目の記憶。現代児童文学の出発点とされている1959年に1年... 続きを読む
  • 疾駆する、シャイーの田園
    ベートーヴェンコリオラン序曲 交響曲 第5番 第6番《田園》 リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団録音:2007年6月4, 6-9日(コリオラン)2009年9月10-12日(第5)11月23-29日(第6)ライプツィヒ、ゲヴァントハウスDecca CD 2011年11月に発表されたベートーヴェン交響曲全集の一枚で、モダン・スタイルを基本としている。でもこのテンポはちょっとピリオド系?リッカルド・シャイー。この指揮... 続きを読む
  • 指揮者の音楽、ソリストの音楽
    DECCA 《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑰【CD4】モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番, 交響曲第36番「リンツ」レナード・バーンスタイン(指揮&P) [録音:1966年]ピアノ協奏曲第15番は弾き振り。バーンスタインのピアノは、エネルギッシュな指揮ぶりとは違って、内向的、即興的なものだ。旋律線をちょっとずらして遊んだり、沈んだ曲想の部分では、思い切りの感情移入を聞かせたりする。音符の... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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