天晴れな楽天性

2015/02/28         

DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑯【CD19】ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」ピラール・ローレンガー(Sp) ジョージ・セル(指揮) [録音:1969年],シューベルト:交響曲第8番「未完成」ヨーゼフ・クリップス(指揮) [録音:1969年]/ 「エグモント」は序曲に込められた気迫がすごい。唸り声を上げてオーケストラを追い込んでいくセル。テンポは中庸だが、一つの音た...

モノラル時代のデッカ録音を集成したBOXが登場

2015/02/24         

DECCA SOUND MONO YEARS 1944-1956 ネコパパは目下、「ウィーン・フイルハーモニー管弦楽団エディション」という大部のBOXものCDの感想を書き綴っているところですが、それがようやく半分に近くなったところで、追い討ちをかけるようにこんなものが登場しました。モノラル時代の音源だけを集めたBOXものです。レパートリーはとても地味。おそらくかなりの部分が初の公式CD化と思われます。辣腕プロデューサー、ジョン・カルシ...

「町人貴族」が素敵だ。

2015/02/22         

DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑮ 【CD56】R・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」          交響的幻想曲「 イタリアより」ピエール・フルニエ(Vc) クレメンス・クラウス(指揮) [録音:1953年] 「ドン・キホーテ」はチェロ協奏曲ではない、と各種解説には書かれているが、物語の描写に関心のない私はチェロ協奏曲として聞く。他のR・シュトラウス...

古いほうが円熟している?

2015/02/21         

交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』エグモント序曲 ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団録音:1986.4.21~23、コンセルトヘボウPHILIPS  CDハイティンクの旧録音も聞き直してみた。前回の記事で「穏健な模範演奏」という印象を記したが、改めてじっくりと聞いてみると、決してそれだけの演奏ではない。第1楽章は中庸、やや遅めのテンポで開始され、テーマの盛り上がりでもクレシェンド...

演奏も録音もデッドな田園

2015/02/19         

BEETHOVEN Symphony No. 6  "Pastoral" 交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団録音:2005年11月16-27日ロンドン、バービカン・センター[ライヴ、DSD録音]プロデューサー:ジェイムズ・マリンソンエンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークスLSO LIVE  CD モダンスタイルだが、楽譜は最新のベーレンライター版を使用しているとのこと...

クレシェンドは「絶壁」まで行ってる?

2015/02/15         

ベルリン・シュターツカペレ指揮:ダニエル・バレンボイム録音:1999年TERDEC(ワーナークラシックス) CD これは大編成、モダンスタイルによる演奏。バレンボイムは精力的な演奏家で、ピアニストとしてのベートーヴェンのソナタ全曲演奏、指揮者として交響曲全曲演奏の企画をなんども行っている。また、人道平和主義に基づくパレスチナでの演奏企画も多く、パレスチナ系アメリカ人の文学研究者エドワード・サイードとの親...

指揮者の弾けるような身振りが見えるよう

2015/02/08         

交響曲第2番、第6番『田園』 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー ブレーメン独RCA  SACDハイブリッド録音:2007年12月、ベルリン、フンクハウス・ケーペニック モダン楽器によるピリオド・スタイル演奏。第1楽章冒頭は速いテンポで開始。でもちょっと進むとテンポが緩む。フレーズの終わりは音を強め、ぐっと伸ばして味を出す。そのあとも、突き上げるように押しし進むかと思えば、すっと音を和ら...

闇の男が描く、夜の田園

2015/02/07         

交響曲第6番『田園』「プロメテウスの創造物」序曲金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢録音:2006年1月25,26,29日 石川県立音楽堂コンサートホールAvex Classics(ハイブリッドSACD) モダン楽器によるピリオドスタイルの演奏。弦はガット弦を使用して、作曲当時の音色に近づけているようだ。演奏は意外に重心が低く、重苦しさの漂う、指揮者の個性が強く出たもの。「夜の田園」という趣がある。第1楽章はチェロの伴...

マゼール、隠れた傑作に光を当てる

2015/02/06         

DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑭ 【CD41】チャイコフスキー:交響曲第4番, 組曲第3番ロリン・マゼール(指揮) [録音:1964&1977年] ネコパパのもっとも好むチャイコフスキーの交響曲は、第4番。交響曲というよりも、舞踏組曲のように生き生きと弾んだ活力が快感で、センチメンタルな要素の強い第5、第6よりも素直な気持ちで楽しめるからだ。知人によると、3曲中最も演奏...

映画「マエストロ!」

2015/02/03         

久しぶりに、アヤママと映画鑑賞に出かけました。  マエストロ! 劇場公開日 2015年1月31日 配給       松竹=アスミック・エース 上映時間              129分  「神童」「コドモのコドモ」などで知られる、さそうあきらのコミック「マエストロ」を実写映画化。名門オーケストラの再結成をめぐり、その舞台裏で繰り広...