• そのとき、楽員たちは追悼の音楽を奏でた
    DECCA 《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく⑤【CD27】ブラームス:交響曲第4番, ハイドンの主題による変奏曲,シューベルト:交響曲第5番~イシュヴァーン・ケルテス(指揮) [録音:1970~1973年]/ 1973年4月演奏旅行のさなか、テルアヴィヴの海岸で不慮の水難事故死をとげたケルテス。まだ43歳だった。最後の録音はブラームスの交響曲全集で、第4番はその中の一つ。暖かく厚みのある... 続きを読む
  • 指揮者の苦渋の思いがあふれ出す
    DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく④ 【CD17】ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番~クリフォード・カーゾン(P) ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)[録音:1964年],チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番~クリフォード・カーゾン(P) ゲオルク・ショルティ(指揮)[録音:1958年]/ 繊細なタッチを生かすことが得意なカーゾンなので、この2曲は相性が良いとは言えない。「皇帝」は... 続きを読む
  • 待望のワルター伝、発売決定
    ワルター・ファンが長年待ち望んでいた評伝の日本語版の発売が決まったようです。値段は張りますが、ワルターに関する情報だけでなく、音楽文化をめぐる近代史を考える資料としても重要な一冊でしょう。ネコパパ、はたして読みこなせるか?ブルーノ・ワルター/音楽に楽園を見た人  エリック ライディング  レベッカ ペチェフスキー  高橋 宣也 音楽之友社 定価:本体 6,500円+税 2015/01/09発売予定   20世紀を代表する... 続きを読む
  • 名古屋市民管弦楽団の「夜の歌」
    なかなかお目にかかれないプログラムのコンサートに行きました。 名古屋市民管弦楽団第72回定期演奏会            プログラムマーラー/交響曲第7番「夜の歌」ワーグナー/歌劇「ローエングリーン」 第一幕への前奏曲 指揮:現田 茂夫日時:2014年11月24日(月)愛知県芸術劇場コンサートホール開演時間:13:30  マーラーの交響曲第7番は、なんとも掴みど... 続きを読む
  • 湧き出る泉のような「英雄」
    DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく③【CD11】ベートーヴェン:交響曲第5&7番~ゲオルク・ショルティ(指揮)[録音:1958年]/ 第7番は曲と指揮者の相性がいい。テンポは普通、特別な表情付はなく、パリッとしたストレートさがよく生きて、爽快な演奏になっている。第3楽章のトリオのホルンが強すぎるくらい高らかで、反面第2楽章はさらりとしすぎる気もするけれど。第5番はショル... 続きを読む
  • 光に満ちた、生き生きと脈打つ音楽
    DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく②【CD5】モーツァルト:ピアノ協奏曲第23&27番~クリフォード・カーゾン(P) ジョージ・セル(指揮) [録音:1964年] イギリスのピアニスト、カーゾンのピアノを言葉で表すのは厄介だ。タッチは淡くデリケート。録音で聴く限りでは、弱々しい印象が感じられるかもしれない。しかし、じっくりと耳を傾けると、白一色のタッチから、豊かな音楽が聞こえ... 続きを読む
  • 響きはクールで、切れ味鋭く
    DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》をきく①【CD20】シューベルト:劇付随音楽「ロザムンデ」,ウェーバー:プレチオーザ序曲,シューマン:ゲノフェーファ序曲,ケルビーニ:アナクレオン序曲~ カール・ミュンヒンガー(指揮) [録音:1974&1967年] デッカとの録音も少なくなっていた1974年の時点で、ミュンヒンガーがウィーン・フィルとの録音を行っていたことが驚き。ここでは、ミュン... 続きを読む
  • DECCAの《ウィーン・フィル・エディション》
    またやっちまった…大部BOX購入。 DECCA《ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エディション》ウィーン・フィルとデッカの録音契約64年を記念し、重要な録音をまとめた65枚組。オリジナルデザインの紙ジャケに入ってないのが残念…と思っていたら、ブックレットに画像が掲載されているとのこと。200pの解説はデッカ黄金時代を支えた元プロデューサー、クリストファー・レイバーン、エリック・スミス、ジョン・カルショウにら... 続きを読む
  • 銀鼠君のウェディング
    2014年11月15日は、ネコパパの息子銀鼠と、星子さんの結婚式でした。 感慨無量です。 思えば、このブログを始めたきっかけは、娘テンチョウが東京一人暮らしを始めるに当たり、彼女に勧められたことでした。「父の言葉」がほしいのかな…という思いで始めたブログだったのですが、そんな娘も結婚し、孫も生まれ、そして息子も…いつの間にか、時は流れたのですね。オルガンの響く聖堂で誓いを立てるふたり。銀鼠と... 続きを読む
  • 大府楽友協会管弦楽団をきく
    またまた聴いてきました。そろそろアヤママの視線も険しくなってきたかな。今回は昼下がりのコンサート。時間に余裕があったので、出かける前も、出かけた後も、ネコパパ宅でsige君とレコード聴きに興じました。そろそろアヤママの視線も…大府市楽友協会管弦楽団第37回定期演奏会~未来へつなげ!音楽のタイムカプセル~指揮 津 清仁プログラムエルガー/「威風堂々」第1番(ジュニア合同※)シベリウス/フィンランディア(... 続きを読む
  • 愛知学院大学管弦楽団をきく
    愛知学院大学管弦楽団第61回定期演奏会   2014年11月3日(月・祝) 会場 三井住友海上しらかわホール 曲目 ブラームス    悲劇的序曲 ボロディン    交響曲第3番(未完成) メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 <アンコール曲> ベートーヴェン  「命名祝日」序曲  客演指揮:平光 真彌   このオーケストラ、初めて聴きましたが、音がしっかりと前に飛び出してくる勢いの良さ... 続きを読む
  • 大御所のお話から~研究大会報告⑤
    《ラウンドテーブルⅠ》 15:30~17:00テーマ:日本児童文学学会の今日の閉塞状況を、いかに伐り拓いたらよいのでしょうか?コーディネーター:上 笙一郎 <提案概要>近年の「会報」を見ると、会員数は減少気味、研究会、研究大会への出席者も同じく、そして「紀要」には一年に二、三篇の論文応募しかない由。学会の編著はと見ると、1988 年刊の『児童文学事典』と 1997~2002 年刊の『研究日本の児童文学』... 続きを読む
  • ジブリとディズニー~研究大会報告④
    《公開シンポジウム》テーマ:ディズニーやジブリはどのように児童文学をアニメ化してきたか        ― アニメに描かれた少女キャラクターを中心に―登壇者:須川亜紀子(横浜国立大学准教授)西原 麻里(京都女子大学他非常勤講師)目黒 強(神戸大学准教授)司会者:横川寿美子(帝塚山学院大学教授) これは研究大会の目玉と言える企画で、別棟講堂に移動しての開催。京都女子大の学生も多数参加して、賑やかな... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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