• ケルテスならぬゲルデス~レコ芸、お洒落な付録CD
    「レコード芸術」も、ヨーロッパの批評誌のようなサービスを開始したのか。今月号(2013.11)の付録としてDGレーベルの音盤がつけられている。従来の各社新譜サンプラー盤も同様に付けられているので2枚添付の豪華版だ。ただこの盤、雑誌の最後のページにしっかりと糊付けされていたので、取り外すのが大変。思わず力を入れたら、台紙がびりびりに破れてしまった。万引き防止の策かもしれないが、ちょっといただけない。でも、ディ... 続きを読む
  • 杜の収穫
    秋の杜オークションで落札したLPを、ようやく聴いた。偶然にもどちらもピアノ。シューマン  ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 ショパン  ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21 マルタ・アルゲリッチ(P) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団 録音:1978年1月11~14日 J.F. ケネディ・センター、ワシントンD.C.  一枚目はアルゲリッチ。 ファンの顰蹙を買いそうだけど…ネコパパは、この人のピ... 続きを読む
  • 藤子・F・不二雄-「普通の人」の姿をした作家から生まれる「尋常でない世界」
    録画してあった番組を視聴。漫画家、藤子・F・不二雄をテーマに取り上げている。興味を覚えた。彼を「藤子不二雄」の一人としてではなく、一人の作家として扱った番組は、珍しい。 ■『プロフェッショナル 仕事の流儀/藤子・F・不二雄(藤本弘)』2013年10月21日(月)22:00~22:48(NHK総合テレビ)  シャイな性格で、表に出ることを好まず、その実像の多くはこれまで謎に包まれていた。今回、取材の大きな手がか... 続きを読む
  • 宮澤賢治の聴いたクラシック
    いずれこういう企画は出ると思っていましたが…出版社企画で出ました。 内容は充実しています。 宮澤賢治自身のレコード・コレクションは、残念ながらほとんど散逸、あるいは戦災で消失し、わずかしか残されていませんが、筆者は資料、関係者証言、当時の発売状況から厳密に考察し、賢治が聞いていた音源と考えられるものを集めています。  例えば、ネコパパが宮澤賢治資料館で見た「プフィッツナーの田園」。 これは、実は現... 続きを読む
  • アーサー・ビナード、児童文学を熱く語る
    ネコパパ、約一年ぶりに聞くアーサー・ビナードさんのお話。この日はかなりの雨でしたが、車で四日市へ飛ばしました。アヤママ、銀鼠君も一緒です。いやあ…聞き応えのあるレクチャーでした。例によってメモ書きから紹介することにしましょう。「四日市市」の読みで困りました。昔は「よっかいち」今は「よっかいちいち」?「四日市々」でいいと言った人もいる。表記の可能性の面白さを感じます。さて今日は、言葉の面白さから始まっ... 続きを読む
  • サリンジャーの未発表作がついに刊行
    2013.10.13付け朝日新聞書評欄。サリンジャーの評伝が新たに刊行されたという記事である。注目したいのは、その最後の部分。サリンジャーの未発表作5作が刊行予定だというのだ。再来年「から」とあるところを見ると、少なくともすべてが短編ではないということか。ネコパパのような世代には…胸がわくわくする話だ。なにしろこの作家は、60年代末から70年代にかけて、多くの若者にとってアイドルのような存在だったのだから。... 続きを読む
  • 記憶の画像を呼び起こす呪文
    チャーシューの月村中李衣佐藤真紀子 絵2012年12月25日小峰書店 「あいつらは、希望がもちにくいんです」これは、児童養護施設「あけぼの園」の園長の言葉です。そこは、家族に、親に、過去に傷ついた子どもたちの住む場所。これは、そんな施設に生きる子どもたちの姿を描いた作品です。2013年度の読書感想文コンクール課題図書に選ばれました。…ここまで読んで「それは面白そうだ、ぜひ読んでみよう」とお考えになる人が、... 続きを読む
  • やなせたかし氏の遺言
    朝日新聞、本日2013.10.18朝刊「天声人語」に、やなせたかし氏が取り上げられている。年に4回の季刊誌には、世の中の多忙に追われぬ落ち着きがある。鎌倉市にあるかまくら春秋社が発行する「詩とファンタジー」をいつも楽しみにしていた。だが、明日発売の24号は少し切ない。創刊以来の責任編集者だったやなせたかしさんの、遺言のような詩が載る▼94歳で亡くなったやなせさんは遅咲きの人だった。「アンパンマン」を生んだの... 続きを読む
  • やなせたかし氏 逝去
    NHKニュースウェブよりhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20131015/k10015283981000.html漫画家やなせたかしさん 死去10月15日 15時20分それいけ!アンパンマン」などの漫画や「手のひらを太陽に」の作詞で知られる漫画家のやなせたかしさんが13日に心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。94歳でした。やなせさんは高知県の出身で、大学を卒業後、百貨店の宣伝部に就職し、グラフィックデザイナーを経て漫画家とし... 続きを読む
  • 秋の杜2013②
    夕食のあとは恒例のオークション。リビングに設置されたもうひとつのシステムが不調のため、再び地階へ。盛り上がらないというオークション。それは、開始価格で即決が多いから。競り合ったのは「ゲッツ・ハンプトン」のEP盤くらい。「お大尽」チャランさんのレコード箱には盤がどんどん入っていく。ネコパパは、2枚入手…Mさんの『日本むかしばなし』で、夜の部が始まる。チャランさん、独エテルナ盤でユーディー・メニューインの... 続きを読む
  • 秋の杜2013①
    山を歩く男がいる。 彼は、道なき道を、生い茂る雑草をかきわけながら、汗を拭き吹き進んでいく。辿るべき道は見えている。かつて貨車をつないだ鉄道の通った軌道だ。今は廃線になっている。切れてはつながる錆び付いたレール、朽ちて草茫々になりながら、なお形をとどめている枕木を辿って歩く。埋もれたトンネル、がけ崩れで何度も切断され、ここまでかと思いきや、まだ続く…「線路の両側の崖が崩れていて、脇を流れる河を... 続きを読む
  • 三つの都市をめぐる盤
    白馬のペンションで開かれる音盤愛好家の集い「杜の会・秋の杜」が来週に迫ってきました。http://www.ninonyno.ne.jp/昨年は初孫出産と重なり、惜しくも見送ったため、今回は期待十分です。集まったメンバーの一人ずつが、交代で持ち寄った盤を紹介していくわけですが…ネコパパが選ぶとしたら、これしかありません。三つの都市をめぐる盤7月のドイツ・チェコ旅行の印象を音で綴ってみよう、というわけです。まずはミュンヘン。こ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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