学会報告④ファンタジーの死滅?

2012/11/30         

「批評性」と「文学性」の狭間で―小沢正「ファンタジーの死滅」『目をさませトラゴロウ』における「ファンタジー」の問題―井上乃武 <発表要旨より>小沢正「ファンタジーの死滅」(1966)は、「子ども」「ファンタジー」が、近代あるいは近代が生み出した諸制度によって規定されていることを明らかにした評論と考えられている。ファンタジーが現実に「悪漢を追いえない」子どもの現実的な状況から生み出されるとともに、こ...

マーティ・ペイチ・トリオ

2012/11/29         

MARTY PAICH TRIO  1 I HADN'T ANYONE TILLYOU2 THE FACTS ABOUT MAX3 DUSK LIGHT4 THE NEW SOFT SHOE5 A DANDY LINE6 EL DORADO BLUES7 WHAT'S NEW8 BY THE RIVER SAINT MARIE MARTY PAICH (P) RED MITCHELL (B) MEL LEWIS (DS)録音 1957.6米MODE 105 国内盤CD 人のよさそうな丸顔の表情とネクタイがおよそジャズらしくないが、内容は歯ごたえのある、じっくり聴かせるピアノ・トリオの名...

ランディ、モンクを弾く

2012/11/28         

ランディ・ウエストン『モダン・アート・オブ・ジャズ』1 ルース・ウィグ2 ラン・ジョー3 テーマ・フォー・テディ4 イン・ア・リトル・スパニッシュ・タウン5 ドント・ブレイム・ミー6 J&Kブルース7 ユー・ニードント8 ハウ・ハイ・ザ・ムーンランディ・ウェストン(p)セシル・ペイン(brs,as)レイ・コープランド(tp)アーメット・アブダル・マリク(b) ウィリー・ジョーンズ,ウィルバード・ホーガン(ds)録音1956.11.21-22...

学会報告③<頂戴のポーズ>に読み取るもの

2012/11/27         

 10月28日の発表から。 <欲望する主体>の構築―『お伽絵解 こども』3 巻 6 号(1906)に見る<頂戴のポーズ>の幼女像―大橋眞由美(大阪府立大学 客員研究員) <発表要旨より>太平洋戦争時には、「欲しがりません勝つまでは」の標語が掲げられた。このような標語が成立する背景として、それまでに<欲望する主体>が構築されていた、と考えられる。メディアは、国民国家の形成...

まさに音楽的な瞬間が

2012/11/26         

レコード芸術2012.12月月号こんな特集が組まれています。百年祭の巨匠たち―ヴァント、チェリビダッケ、ショルティ……1912年生まれの大指揮者を聴く 特集内容は以下の通り。 ●年表でたどる巨匠たちの生涯と業績……満津岡信育マエストロたちの音楽の魅力と名盤選 ◎ギュンター・ヴァント……鈴木淳史 ◎セルジウ・チェリビダッケ……吉村溪 ◎ゲオルグ・ショルティ……前島秀国 ◎エーリヒ・ラインスドルフ……岩下眞好 ◎フェルディ...

トスカニーニ、エスプリ抜きの熱演

2012/11/25         

トスカニーニのフランクとサン=サーンスフランク交響曲ニ短調 (1940年12月14日&1946年3月24日, ラジオシティ Studio 8H)サン=サーンス交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付き」(1952年11月15日, カーネギー・ホール)アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団RCA原盤 トスカニーニ・コンプリート・コレクションより40年以上も昔の話。少年時代のネコパパは、市街地にある大きなレコード店でこのサン=サーンスを試...

リステンパルトの室内楽的な『プラハ』

2012/11/19         

カール・リステンパルトのモーツァルトモーツァルト交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』交響曲第39番変ホ長調K513カール・リステンパルト指揮ザール室内管弦楽団1950年代初頭の録音日ディスクユニオン(仏ディスコフィルフランセ)20012/8DCL-1013リキさん宅で、あの素敵な『ディヴェルティメントK136』を耳にして以来、この指揮者への関心が高まってきた。http://blogs.yahoo.co.jp/izumibun/archive/2012/05/21そこに、こん...

学会報告②モヒカン族の最後

2012/11/18         

翻訳児童文学の受容―『モヒカン族の最後』の場合―三宅興子(梅花女子大学名誉教授)<発表要旨より>子ども読者という観点に立てば、自国以外の作品の受容は重要なテーマになると考える。しかし、多くの読者に受容された作品は、別に「大衆児童文学」という範疇が作られ、論じられることが少なく、翻訳された再話に近い作品であればさらに論外に置かれることになった。そこで、『大衆的』に読まれ、完訳でないシリーズである講談社...

学会報告①伝記の定番キュリー夫人

2012/11/16         

日本児童文学学会第51回定期大会報告①日時 2012 年 10 月 27 日(土)~10 月 28 日(日)会場 千葉大学(西千葉キャンパス) 2 号館 2 階 10 月 27 日(土) <研究発表A> 12 時 50 分~13 時 50 分 第一会場  2 号館 2 階  2203 教室   ...

ゲルギエフの『春の祭典』

2012/11/16         

ストラヴィンスキー『春の祭典』ヴァレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ管弦楽団(マリインスキー劇場管弦楽団)録音:1999年7月24-27日、バーデン・バーデン祝祭劇場蘭フィリップス原盤 フィリップス・オリジナルジャケットコレクションより トスカニーニのライヴ盤を聴いて、では現代の『レニングラード交響曲』の熱血型の演奏は…と思い、ゲルギエフの盤をさがしてみた。…見つからない。最近ネコパパはこういうことが、とても多...