• フォーレ四重奏団のモーツァルト、ト短調
    モーツァルトピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493フォーレ四重奏団2005.6-7録音DGG  モーツァルト111ボックスより モーツァルトの「ト短調」というと、交響曲第40番、第25番が真っ先に思い出される。少し年季の入ったファンなら、弦楽五重奏曲第3番も、だろう。でも、このピアノ四重奏曲第1番ト短調も、それらに引けを取らない、いい曲だ。荒々しく不安気な出だしから、雲が晴れたよ... 続きを読む
  • ハーゲン四重奏団の「春」
    モーツァルト弦楽四重奏曲第14番ト長調 K387 弦楽四重奏曲第15番ニ短調  K421(417b)ハーゲン四重奏団1999年4月(K.387)モンドゼー1995年4月(K.421)ラパスヴィールDG モーツァルト111ボックスより 第14番ト長調には『春』というニックネームがある。あまり使われないが、曲想にぴったりだ。明るいだけの春ではない。季節の胎動にふさわしい、森羅万象の命の息吹がさまざまなあらわれ方をする春。これは、モーツァルト... 続きを読む
  • 熱狂と沈静の対比ーミンコフスキのモーツァルト
    モーツァルト交響曲第40番ト短調K550交響曲第41番ハ長調K551『ジュピター』歌劇『イドメネオ』K367~バレエ音楽 マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル音楽隊録音:2005年10月、グルノーブルARCHIV モーツァルト111ボックスより ハイドンの交響曲集のアートワークで「してやったり!」 http://blogs.yahoo.co.jp/izumibun/35556053.htmlとほくそ笑んでいたマルク・ミンコフスキ、モーツァルトの交響曲でも痛快な演奏... 続きを読む
  • 晴れ渡った海原の水平線のように
    モーツアルトクラリネット協奏曲イ長調 K622ホルン協奏曲1番ニ長調 K412(386b)ホルン協奏曲4番変ホ長調 K495 オルフェウス室内管弦楽団バセットクラリネット:チャールズ・ナイディックホルン:ディヴィッド・ジョリー1987年3月 ニューヨーク録音DG モーツァルト111ボックスより オルフェウス室内管弦楽団は、指揮者をおかず、楽団員のディスカッションによって演奏解釈を決めていくという... 続きを読む
  • 硬質な熱気とぬくもりのある歌が共存
    ブラームス交響曲第3番ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲※アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団ミーシャ・ミシャコフ(ヴァイオリン)フランク・ミラー(チェロ)1952.11  カーネギーホール1948.11.13 ラジオ・シティ・スタジオ8H※原盤RCA トスカニーニ・コンプリート・コレクションよりトスカニーニ・ボックスを少しずつ聴いている。発見が多い。速いテンポでわき目もふらず疾走する快演もあれば、曲の隅... 続きを読む
  • 銀翼のコウモリ三部作
    コウモリの少年を主人公にした、起伏と意外性に富んだ物語。 これは、9月29日、中部児童文学学会での講演で、白百合女子大学の白井澄子教授がテーマとした作品だ。その講演は「ファンタジーに目覚めたカナダ児童文学―ケネス・オッペルの作品に触れて―」と題されたもの。白井教授は本作を「カナダ現代ファンタジーの旗手といえるケネス・オッペルの代表作」と位置付けておられる。本国での出版は、『ハリー・ポッターと賢者の... 続きを読む
  • 杜の会in白馬の噂、そのころネコパパは…
    参加できなかった『杜の会in白馬‘12』の様子はどうだったでしょうか。Dukeさんのサイトに、早速レポートが掲載されました。初参加のチャラン・ポワンさんがお書きになっています。 詳しくは原文を見ていただくことにしてhttp://www.ninonyno.ne.jp/column/diary.cgi 曲目部分を中心に、引用させていただきましょう。 Dukeさんの挨拶とレコード紹介。洗濯船Mさんの歓迎レコード山崎ハコ「織江の唄」。五木寛之「青春... 続きを読む
  • 日本児童文学学会の情報
    日本児童文学学会第 51 回研究大会次のような日時・場所で開催されるとのことです。内容は学会ホームページからの引用です。http://www.jscl.internet.ne.jp/研究発表テーマは多岐に及んでいますが「ファンタジー」を取り上げているものが多く、興味をそそられます。なんとか参加できるよう、目下画策中。一般の参加も自由です(もちろんネコパパも一般。参加費は2000円)ので、お近くの方でこれは、という方がいらしたら、ぜひ。... 続きを読む
  • ヴェネツィアの風と歌を感じる一冊
    ピエタ大島真寿美 ポプラ社初版2011年02月定価1,575円 (本体: 1,500円) 版元紹介文より… 18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる――ほんとうに知りたかったのは、母の正体ではなく、あなたの正体... 続きを読む
  • モーツァルトと「外からの風」
    初孫誕生と重なったため、予定していた音盤愛好家の白馬合宿の会には参加できませんでした。そこで、会で紹介したかった曲目についてメモしておきます。いずれもモーツァルトの作品。『胎教にいい』という名目で、娘・店長の帰省中ずっとリビングでモーツァルトばかり流していました。それでネコパパ、ちょっとモーツァルト耳。以下は、会で配ろうと思っていたレジュメのために書いておいたものです。  この人、有名な作... 続きを読む
  • 初孫誕生
    昨日、娘が出産しました。 ネコパパの初孫です。これで私もジイサンです。ネコジジです。このブログを開始したきっかけは、娘が東京に就職したこと。やたら何でも話し合う父娘なので、距離がはなれてもその「つきあい」を続けたかったのでしょう。娘に勧められ、おそるおそる始めた…そんないきさつでした。 それが結構続き、初孫誕生まで記すことになったのは感慨深いものです。  可愛いもんですねえ。いつま... 続きを読む
  • 都会の哀歓 大地の哀愁
    もう、すっかりファン。広上淳一指揮 京都市交響楽団の名古屋公演にいそいそと出かけてきた。  今宵の聴きものは、山下洋輔のソロピアノによる ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー クラシックファンからも、ジャズファンからも愛されている曲だ。単一楽章、25分あまりの音楽に、アメリカの活力と喧騒、哀歓と郷愁がたっぷりと詰め込まれている。山下洋輔のソロは、ふんだんにアドリブを交えた、フリ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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