• これじゃあ道に迷ってしまう
    カール・シューリヒト『田園』の新発見音源   http://www.amazon.co.jp/dp/B008DNN90O/1343722195&sr=1-16ネコパパがこれまで架蔵しているシューリヒト指揮の『田園』は、3種類。 1938年 ベルリン・フィルとのSP録音(DGG)1958年 パリ音楽院管弦楽団とのモノラル録音(EMI)1957年 シュトゥットガルト放送交響楽団とのライヴ放送録音(キング) その時々によって変貌の激しいのがこの指揮者の演奏の特... 続きを読む
  • アルペジョーネ・ソナタ
    シューベルト アルペジョーネ・ソナタムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)ベンジャミン・ブリテン(P)1968年7月 スネイプ・モールティングズ録音 ゴードン・パリー御存じ、「アルペジョーネ・ソナタ」の名盤として、有名なもの。しばしば訪問しているブログにこの音盤が取り上げられました。ネコパパも大好きな盤なので、同好の士の存在はうれしいものです。シューベルトにはチェロ・ソナタはないのですが、その代わりに、... 続きを読む
  • まさに熱情そのもの
    ネコパパは、ピアノ・ソロの曲はちょっと苦手。聴くものといったら、ベートーヴェンのピアノソナタとドビュッシー、この二人のものだけ…そんな時期がずいぶんと長く続いた。そこから、モーツァルト、ラヴェル、バッハ…と少しずつ広がってはきたが、リスト、ショパン、シューマン、ブラームスあたりは、いまでもやっぱり難しい。進んで聴くのは、かなりしんどい。ショパンの舟歌など、特別に好きな曲はあるのだが。 ならむしろ... 続きを読む
  • 月と星の夜のジャズ
    夏の夜…といっても明るいうちから始まったジャズライヴでしたが、会場のココニコ広場は次第に夜の色につつまれていき、「ジャズの夜」の空気が濃くなっていく。第2ステージ、3曲目。それまでの軽やかな空気を一変させるような、尺八のソロが、ゆっくりと奏ではじめたのは…『月の砂漠』の旋律です。フライデー・ナイツ・オールスターズに、ひときわの個性を加えている尺八奏者、MTさんの、渾身のソロ。ヴィヴラートのかかった、長... 続きを読む
  • 伊福部昭の大作、中部地区初演
    先入観はいけないが、『ゴジラ』交響曲、いや『ゴジラ版、春の祭典』とでも申しましょうか。急・緩・急の三楽章からなる伊福部昭の大作『シンフォニア・タプカーラ』タプカーラはアイヌ語で「男の立ち踊り」を意味するそうです。強靭なリズムの躍動する曲想に、第1楽章から拍手がわきあがりました。ハープ・ソロが美しい瞑想的な第2楽章をはさみ、フィナーレは爆発的なエンディングに向ってこれでもかというほどの爆走がつづきま... 続きを読む
  • 固い蕾が開花するとき
    「このワントという人は、いずれブルックナーの巨匠と言われるようになるぞ」学生時代のネコパパは、友人に力説した。1970年代の終わり頃耳にした、FM放送、NHK交響楽団定期公演。客演指揮ギュンター・ワント。曲はブルックナーの交響曲第5番。ごつい音で、金管が突出する押し出しの強い演奏。今まで聴いたことのなかった、大伽藍のような音楽だった。ネコパパの予言は見事(笑)的中した。  話はちょっとそれるがポリーニ... 続きを読む
  • エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会
    政府主催の「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」に出席してきました。どういうわけだか、ネコパパは抽選に当たり、アヤママは、外れ。アヤママの悔しそうな顔ったら。 当選メールは、こちらです。 ネコパパ様この度は、エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会にご応募いただき、誠にありがとうございます。抽選の結果あなた様が当選されましたのでご連絡させていただきます。◆エリア:愛知県エリア◆会場... 続きを読む
  • 扉をあけるのは読者
    BOOKEND創刊号発行絵本学会 発行フィルムアート社2002/12  東京の古書店で入手した絵本の雑誌である。最近は、新刊書店でも見かけることがない。まだ継続しているのだろうか…本書でもっとも注目した論考について述べたい。前回の田島征三作品についての記事の、唐突で不可解な締めくくり方に驚いた方もおられよう。あれは、実はこの論考に強く影響されたものだ。 絵本の奥に潜むもの ―閉ざされた扉を手がかりに― ... 続きを読む
  • ほとばしるもの せきとめるもの
    ぼくのこえがきこえますか  田島征三2012/6/20童心社1650円  理不尽な戦争に駆り出され、命を失った少年が心の目で家族や兄弟、人々の悲しみ怒り憎しみ空しさを見つめ「ひとがひとをころす」戦争の悲惨を訴えようとする。  見開き画面いっぱいに描かれた、少年に襲いかかる真っ黒な砲弾。兄につづいて戦争に行った弟が死ぬ場面では大きな血の色の奔流の上で倒れていく弟の姿がちいさく描かれている。二人... 続きを読む
  • 田島征三、大いに語る
    このひと、どことなく亡き友の風貌に似ているのだ。  小柄で、何ともいえずやさしい目元をしている。高めの声で、ちょっと照れたような、シャイな口調で話をする。「時間は大丈夫かな、話しがあちこちにいっちゃったけど…何時になったんだろう…」と困ったように言う田島さんに「いえいえ、まだ3時、おやつの時間ですよ。安心して話してくださいね」と、会場席からいきなり声を掛けるアヤママ。講演会だというのに、アヤ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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