• マントさん登場②
    さあ、マントさんの鞄から、次々に出てくるよう…凄い盤が。 ヴァレンツェン。覚えにくい名前だ。でも、初めて聞く名前という気がしない。なぜかな? ナットに続いて、『悲愴』ソナタ、第1楽章。(仏VSM)オリジナルだろう。かなり古い10インチ盤で、音も時代を感じさせる。でも、どうだ。細かな音が立ち上がり、空気を切り裂いて駆け上る。明晰な音色を保ちながらも、テンポや強弱は曲想にあわせて思いもかけない伸縮を... 続きを読む
  • マントさん登場①
    「僕のコレクションは、自分にとって最良の一枚を厳選して、一生聴き続けるということですね。…30を過ぎたころから、安物買いは一切しなくなりましたよ」と話すのは、マントさん。ううむ。こちとら50を過ぎてますます安物買いに拍車が掛かり、物量に追い詰められていく、ネコパパだ。「ネコパパさんも、整理するものはして、スリム化を図られた方がいいのでは?」「しかしねえ。スリム化をはかるといっても、すでにこの本も、... 続きを読む
  • 吉田秀和氏逝去
    音楽評論家の吉田秀和さん死去 98歳      日本で初めて本格的なクラシック音楽批評の方法を確立した音楽評論家で、文化勲章受章者の吉田秀和(よしだ・ひでかず)さんが、22日午後9時、急性心不全のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。98歳だった。葬儀は親族で営まれた。後日、お別れ会を開く予定。喪主は長女清水眞佐子さん。連絡先は水戸芸術館(029・227・8111)。  1971年から本紙文... 続きを読む
  • リキさん宅、ガルネリ唄う
    「えっ、『金と銀』ですか…」リキさんの声が、一瞬曇った。ネコパパが何処に行っても所望する、あの一曲をリクエストしたのだ。だって、お気に入りのルドルフ・ケンペ指揮のLPが、ドレスデン盤、ウィーン・フィル盤、両方揃っているんだから…しかも、状態万全のオリジナル盤だっ。 …針が落ちると、空気は一変する。冒頭からの溌剌と飛び出してくる弦の迸り。部屋の中に、ドレスデン・聖ルカ教会の、ムジークフェラインの響き... 続きを読む
  • フィッシャー=ディースカウ逝去
    「20世紀最高の歌手の1人」とも呼ばれ、シューベルトの「冬の旅」など、ドイツ歌曲の名演で知られる、ドイツのバリトン歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ氏が、18日、ドイツ南部で死去しました。86歳でした。これはドイツの歌劇場などが発表したもので、フィッシャー=ディースカウ氏は、18日、ドイツ南部のバイエルン州にある自宅で死去したということです。フィッシャー=ディースカウ氏は、1925年ベ... 続きを読む
  • フルートとハープのための協奏曲
    モーツァルトが、パリで就職活動中に書いた作品は、どの曲も格別に、個性的。 交響曲第31番ニ長調k297「パリ」協奏交響曲変ホ長調k297b(偽作説あり)フルートとハープのための協奏曲ハ長調k299ピアノソナタ第8番イ短調k301… 大都会パリの人々は、かつての天才少年に冷たく、青年モーツァルトは、深い孤独に襲われていたのでは。期待した就職活動はうまくいかず、同行した母親は慣れぬ異国で病に斃れる。「パリ」交響曲... 続きを読む
  • 孤独を癒す北風のコーヒー
    ひめねずみとガラスのストーブ  ■     安房直子 ■     降矢なな■     小学館 2011/10■     1575円 現代の「童話」作家と呼ぶにふさわしかった、安房直子の作品。1969年『目白児童文学』に掲載後、ずっと埋もれていた幻の作品とのことです。 でも、初めて読んだ気がしない。そんな感を抱かせるのは、彼女だけの確固とした... 続きを読む
  • モーリス・センダック逝去
    モーリス・センダック、アメリカの絵本作家。2012年5月8日逝去。 5月15日付の朝日新聞に、大きな記事が掲載された。  この扱いだけでも、評価すべきだろう。でも、紹介の仕方として、作品に「近代的な子ども観」を導入したことだけを取り上げるのは、ちょっとあんまりだ。絵本作家なのだから、画風や、作品構成の特異さについても、一言あるべきだったと思う。 近代子ども観の導入は、センダックのほんの一面... 続きを読む
  • 『至高の新世界』
    大府市楽友協会管弦楽団第34回定期演奏会指揮 中村 暢宏 プログラムドヴォルザーク スラヴ舞曲 第1番ドヴォルザーク 交響詩「水の精」ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 2012年5月13日(日)午後1時30分開演 大府勤労文化会館   小柄で機敏な動きの指揮者、中村暢宏が、袖から駆け込むように入場。「ヤッ」とばかりに掛け声を掛けて、オーケストラを起立させる。指揮台にダ... 続きを読む
  • 死ぬ言葉こそ美しい、か
    内田樹『街場の読書論』から、もう1題。  『死ぬ言葉』 美的価値とは、畢竟するところ、「死ぬことができる」「滅びることができる」という可能態のうちに棲まっている。私たちが死ぬのを嫌がるのは、生きることが楽しいからではない。一度死ぬと、もう死ねないからである。すべての人間的価値を本質的なところで構成するのは「死」である。「仮死性」というものがあらゆる人間的価値の中心にある。昨日書いたよう... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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