• 傷のついた音盤
    けちなネコパパには珍しく、ちょっと値のの張る買い物をしたのだが…購入後聞かずに放置して2ヶ月。そろそろ聞いてみようか、と思い立ったまでは良かった。   一枚目のディスクは、ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』1992年録音。第2楽章、終盤に差し掛かる8分50秒まできたところで…突然、ビチビチビチッ、というCD独特のノイズ音がして、音楽はそのまま停止してしまった。 こんなときの、なんとも... 続きを読む
  • ももへの手紙
    アヤママと行って来ました。これは…お薦めの映画。ファンタジー・ファンのネコパパ、大いに堪能しました。   「ももへ」と一言だけ書かれた手紙を持って、ももは島へやってきた。それは、小学校6年生の夏休みの出来事…海洋学者だった父を事故で亡くしたももは、母親のいく子とともに、母の実家のある瀬戸内海の小さな島、「汐島」に、東京から移り住むことになった。心残りがある。父が事故に遭う直前に喧嘩して、... 続きを読む
  • 放射線が見えるカメラ
    こんな技術が開発された。朝日新聞web 2012年3月30日記事より転載。 放射線が見えるカメラ 人工衛星の観測機器応用 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201203290833.html 宇宙航空研究開発機構は29日、放射性セシウムなどから出る放射線を測定して、画像でその分布を確認できるカメラを開発したと発表した。人工衛星に載せるガンマ線を観測するセンサーを応用した。東京電力福島第一原発による放射能汚染... 続きを読む
  • 貴重な音源によるホームコンサート
    大須H堂で入手した発掘LP。 ホームコンサートへのお誘い 東芝レコード 5枚組 TA6301~5 発売年は不明 おそらく1970年代前半と思われる。  5枚組で、立派な布張りボックスに入っている。当時は、こうした商品がずいぶん発売された。しかし、このセットには特色がある。すべて、日本人の演奏によるものなのだ。東芝なら、カラヤン、フランソワ、ミルシティンなど、EMIの音源を駆使したセットを、当時も... 続きを読む
  • これが、放射線に関する副読本だ
    新聞報道で話題の一冊『中学生のための放射線副読本/知ることから始めよう 放射線のいろいろ』(文部科学省)を入手した。   全体を眺めて感じることは非常時における避難や防護の必要を説きながら、放射線被害の危険性についてあまり触れていない。副読本自体が大きな矛盾を抱えている、ということだ。 前記事 http://blogs.yahoo.co.jp/izumibun/36115877.htmlで、これを学校現場で生かせるかどうか、「要は... 続きを読む
  • タイタニックの伝言
    4月17日付、朝日新聞コラム『天声人語』   涙というものは、流した人を強くも優しくもする。科学技術もまた、あまたの悲劇に鍛えられ、熟してきた。海の安全を考え直させたのは、100年前に大西洋で沈んだタイタニック号だ▼長さ270メートルの豪華客船は「不沈」とうたわれた。船底は二重、下部は16の区画に分割され、設計上は2区画に浸水しても沈まない。だが、すれ違いざまに水平に切られるような事故... 続きを読む
  • 児童文学編集の「知の巨人」逝く
    小宮山量平氏、逝去。児童文学、子どもの本の分野に少しでもかかわった人なら思うことでしょう。 とうとう… 小宮山量平さん死去 創作児童文学の理論社元社長 小宮山量平氏  戦後を代表する出版人の一人で、創作児童文学を育てた、理論社元社長の小宮山量平(こみやま・りょうへい)さんが13日朝、老衰のため死去した。95歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで行う。  1916年、長野県上田市生まれ。東京商... 続きを読む
  • 大須音盤道中
    音楽愛好家の会「杜の会」を主宰されているニイノニイーノさん。HNはDukeさん(以降はそう呼ばせてもらいます)が、名古屋大須、N店で開催中のオーディオイベントに出展されるという。そこでネコパパ、大須へ。珍しいことに、今日は大学時代からの友人にして現役ベース奏者でもある、Baseclef君と一緒なのである。会場のN店の入っているA横ビルの近くにある、商店、露天に混じりこんでいるような、小さな稲荷神社が待ち合わせの... 続きを読む
  • 空翔けるテナー、襲いかかるベース
    そこから音楽が聴こえてくるような、素敵なイラストがちりばめられた「ジャズの絵本」というべき一冊がある。和田誠+村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』。同書で「スタン・ゲッツこそがジャズ」と言い切るほど、村上はゲッツの音楽に心酔しているようだ。たとえば…   「ここに含まれている何もかもが、あらゆる表現を超えて素晴らしい。とびっきりクールで簡素にして、それと同時に、地中の溶岩のようにホッ... 続きを読む
  • スタン・ゲッツ、名演!
    オリジナルアルバム8枚分を4枚のCDに収め、価格は1000円前後。著作権切れということなのか、でも安い。安すぎる。   パブリックドメインの条件として、日本では「発売後50年経過」というのがある。すべて50年代の発売だから、それはクリアしている。でも「作曲者の没後50年経過」というもう一つの条件があったはず。どうなんだろう。…それでも、未入手の音源が気楽に入手できるというと、つい食指が動いてしま... 続きを読む
  • 東京本の散策
    神保町古書街といえども、子どもの本が充実している店はわずか。そのうちの一軒、古書センターにあるM書房は、なんとネコパパが学生時代から通い続けている子どもの本専門の古書店である。 今回は、講談社のディズニー絵本の一冊『青い自動車』が目当てだった。先日、名古屋松坂屋美術館で開かれていた「メアリー・ブレア展」に出かけた際、ガラス・ケースに収められて展示されていた一冊の絵本。  ネコパパ、幼少... 続きを読む
  • 東京音盤散策
    娘、息子に会うための東京行きだったが、ネコパパ、このチャンスを逃さず、お茶の水、神保町散策ルートを歩く。本好き、音盤好きにはたまらないルートだ。 まずはお茶の水のDU店。 ベートーヴェン 交響曲第6番『田園』アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  FALP412   仏VSM(HMV)盤のこれはオリジナルだろうか?レコードを収納する紙袋の右端に竹の棒がついていて... 続きを読む
  • 新宿御苑でお花見
    3月某日 アヤママと二人で東京に出かける。娘・店長と息子・銀鼠の生活ぶりを覗いてくるのが主な目的。ふたりとも、1年前から大きく生活が変化したのだが、まずは元気にやっている。震災以後、東京暮らしの二人をアヤママは無性に心配している。仕事のこと、将来のことから放射能被害のこと。ネコパパも心配は同じだ。でも、最早大人の二人。今後の人生は彼ら自身のものだ。親のできることは多くないだろう。希望をもって見守... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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