• ブラームスの1番、二題
    先日EMO君からすごい音源が送られてきた。 オットー・クレンペラー指揮ケルン放送交響楽団1955年10月に演奏されたライヴ録音である。曲は、ブラームス 交響曲第1番。レーベルはメディチ・マスターズ。  緊張感の高い熱演で、 すっかりひきこまれてしまった。テンポは同じころに録音されたフィルハーモニアとのセッション録音より速め。音楽は、独特のクレンペラーサウンドに隅々まで満たされ、まったく新し... 続きを読む
  • Palm Leafのコンサートを聴く
    6月某日猛暑。音楽大学の出身者で作る作曲家団体「Palm Leaf」の演奏会に出かけた。 http://pleaf.blogspot.com/  その団体に属しているひとりが、ネコパパの旧知の人、Aさんで、その縁でご招待いただいたのだ。場所は、名古屋市本山の静かな住宅街にある、スタジオを兼ねた喫茶店で40人を収容できるコンサート会場としても使用できるようになっている。 Aさんを含む5人の作品が、同じ大学の器... 続きを読む
  • クレンペラー、57年のベートーヴェン
    Emo君のご厚意で、またしてもクレンペラーの未聴の音源を聴くことができた。ベートーヴェン:・交響曲第4番変ロ長調 op.60・交響曲第5番ハ短調 op.57『運命』オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団録音:1957年、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ、モノラル)http://www.hmv.co.jp/product/detail/1222845テスタメントからは既に同年の第2、7、9番のライヴも出ていて、これらはネコパパも架蔵。この二... 続きを読む
  • 震災への思いこめた能楽『鶴の葬式』
    6月某日恒例の愛知大学国文学会に参加。卒業してはや30余年、ほとんど毎年参加させていただいている。毎年入れ替わりがあるとはいえ、お元気で活躍中の恩師の方々と言葉を交わすのは嬉しいことだ。母校も来春は本部を名古屋笹島に移転。この豊橋キャンパスは三学部を残すだけになるとのこと。広大で自然豊かなこの場所で、青春時代を過ごしたネコパパとしては、なんとも寂しい限り。 さて、今回の学会では二つの研究発表のあ... 続きを読む
  • ポスターとはだいぶ違う内容
    アヤママが出かけているので、今日は一人で映画。名古屋今池の小さな劇場「名古屋シネマテーク」。ここは50人はいると、もう満員になるくらい。ひとつの部屋でかわりばんこで何本もの映画を上演している。ロビーは、大学の映画研究会を想像させる居心地のいい雑然さだ。さて、映画はこれ。死の前年、1910年。作曲家グスタフ・マーラーはアムステルダムに滞在中の精神科医ジークムント・フロイトを訪ねる。マーラーは愛する妻... 続きを読む
  • 深く語るショスタコーヴィチ
    日本人指揮者、佐渡裕がベルリン・フィルの定期演奏会の指揮台に立ったというので、大変な評判。民放もNHKも大きな番組を組んだ。当日までのリハーサルと全曲の放送を視聴。プログラム後半はショスタコーヴィチの交響曲第5番。バーンスタインの弟子で熱血の指揮ぶりで知られる佐渡だが、リハーサルでは名門オケを前に緊張したのか、リハーサルは遠慮がちで大きな表情や個性的解釈を指示する様子はない。時に楽員にやり込められる... 続きを読む
  • アンセルメ最後の録音
    イゴール・ストラヴィンスキーという作曲家をネコパパが知ったのは中学生のころ。名指揮者エルネスト・アンセルメが1969年2月に亡くなり、「最後の録音」としてリハーサル風景のボーナス盤つきで発売されたのがストラヴィンスキーのバレエ音楽『火の鳥』全曲だった。しかし当時は未知未聴の現代曲を大金はたいて買う財力は無論なく、ひたすらレコード店で眺めるのみだった。これを買った友人もいたけれど、「聴かせてほしい」... 続きを読む
  • レイに花束を
    ジャズ・ピアニストのレイ・ブライアントがなくなった、との記事が。 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、レイ・ブライアントさん(米国のジャズピアニスト)が2日死去、79歳。 1950年代半ばからピアニストとして活動を始め、マイルス・デイビスらと共演したほか、ソロや自ら結成したトリオでも活躍した。 -アサヒ・コムより プレイスティジ盤の『レイ・ブライアント・トリオ』はネコパパのお気に入... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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