• 神宮輝夫講演『リアリズムの実験』③
    日本児童文学学会で行われた神宮輝夫教授の講演『リアリズムの実験』の概要を3回に分けて紹介しています。3回目です。私のメモといただいた資料をもとに、まとめたもの。神宮先生の言葉そのものではありません。終盤で時間不足となり、急ぎ足になったため、私の判断で言葉を補足させていただきました。<リアリズムと「物語」> 今私(神宮)は、人物が物語を動かしていくのではなく、物語が人物を動かす。そんな転換があ... 続きを読む
  • 神宮輝夫講演『リアリズムの実験』②
    日本児童文学学会で行われた神宮輝夫教授の講演『リアリズムの実験』の概要を3回に分けて紹介しています。2回目です。私のメモといただいた資料をもとに、まとめたもの。神宮先生の言葉そのものではありません。<大衆を視点とした長編の登場> 「児童文学」とは呼ばれないまでも、その実質を備えた作品はあった。農民文学、無労働組合系文学と目された作品、大人向け小説の作家、生活綴方運動に参加した教師などによっ... 続きを読む
  • 神宮輝夫講演『リアリズムの実験』①
    日本児童文学学会で行われた神宮輝夫教授の講演『リアリズムの実験』の概要を3回に分けて紹介します。私のメモといただいた資料をもとに、まとめたもの。神宮先生の言葉そのものではありません。特に後半については、時間の関係で急ぎ足になられたので、私なりの解釈でまとめました。<イデオロギーとリアリズムについて> イデオロギー(アイデオロジー)とは、一般に、政治、社会思想、行動を体系化したもの。「人間の行... 続きを読む
  • ダ・ポンテとモーツァルトとの出会いを描いた『ドン・ジョヴァンニ』
    こんな映画を見てきました。『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』IO, DON GIOVANNI2009年 イタリア/スペイン日本公開:2010年4月10日(Bunkamuraル・シネマ ほか)上映時間:2時間7分モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』『ドン・ショヴァンニ』『コシ・ファン・トゥッテ』の台本作家、ロレンツォ・ダ・ポンテを主人公に、彼とモーツァルトの出会いとオペラ「ドン・ジョヴァンニ」誕生までの物語を描いた作... 続きを読む
  • ミッチーの『レニングラード』交響曲
    ひさしぶりに、名古屋フィルの定期公演にでかける。プログラムは、あまり実演に触れる機会のない、ショスタコーヴィッチの大曲。名古屋フィルハーモニー交響楽団第374回定期演奏会 〈「都市と音楽」シリーズ〉サンクトペテルブルクベートーヴェン:序曲『コリオラン』作品62ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 作品60『レニングラード』指揮:井上道義愛知県芸術劇場コンサートホール  井上道義、愛称ミッチー... 続きを読む
  • 行きました。日本児童文学学会
    日本児童文学学会第49回研究大会にいってきました。11月13日、14日の両日、大阪府の梅花女子大学にて開催されました。私が出向いたのは14日です。無理して時間を作ったのは、神宮輝夫氏の講演「リアリズムの実験」が企画されていたからです。「季刊飛ぶ教室」に掲載された、刺激的な論文と同じテーマ!これは直にお話を聞かなければ、と思ったわけです。はたして、聴きごたえのある講演でした。 もちろん、日本唯一の専門学会... 続きを読む
  • 佐野洋子さん、逝去
    絵本作家の佐野洋子さんが亡くなりました。佐野さんといえば『100万回生きたねこ』私も、子どもたちを前に数限りなく読み聞かせをしてきた作品です。中には、この絵本を知ったことで、人生が決まったという人もいる。佐野さんの人柄を彷彿とさせる、骨太のユーモアと、豪快なタッチの絵柄は、一度見ただけで忘れられない魅力がありました。 私が個人的に印象に残っている作品たち。 すーちゃんとねこ こぐま社, 1973 初... 続きを読む
  • 娘の婚礼
    11月某日東京に就職して3年目になる娘(ハンドルネーム「店長」)が縁あって結婚することになり、今日がその婚礼の日。父・ネコパパとしては感慨ひとしおです。それにしても、ついこの間まで子どもだと思っていた店長が仕事の面でも、なんだか自信をつけ始めたと思っていたら、またたくまに、この日です。驚きです。いや、動転といいましょうか。人の生きる日々の、なんとはやいこと。しかしともに生きる伴侶(相棒)を得るということ... 続きを読む
  • カザルスを満喫する10枚
    パブロ・カザルス、オリジナル・ジャケット・コレクション■2010年06月30日発売■Sony Classical *cl*■88697656902http://www.hmv.co.jp/product/detail/3829614 パプロ・カザルスのチェロとなると、とたんに目の色が変わってしまう私だが、最近こんなボックスセットが発売された。音源自体はいずれも架蔵しているが、オリジナルな形態を復元するとなると興味がわき、入手してしまった。またもや、散財…これは、プラド音楽祭60... 続きを読む
  • 桂三枝の創作落語が絵本に
    先日、桂三枝の独演会に行ってきました。三人のお弟子さんの前座はあったものの、長い話を二つ、およそ一時間にわたって楽しませてもらい、人の「話す力」の豊かさを、いまさらながら感じた次第です。ロビーではいろいろなお土産をお弟子さんたちが売っていたのですが、そのなかに三枝さん自作の絵本がありました。絵は黒田征太郎。長新太にも似た、ラフな線、自由な色彩で仕上がっていておもしろい…と、手にとって見ていたところ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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