カラヤンとLPレコード

2010/09/30         

CD時代以降はばっさり切り捨て、アナログLP時代に絞り込んで、カラヤンのレコードジャケットを中心に論じた書である。 文章で採り上げたレコード・ジャケットをすべてカラー図版で紹介している。   70年前後のクラシックLP全盛の時代に音楽への興味を沸き立たせたネコパパにとって、レコードといえばまずカラヤンが思い浮かぶ。 当時は、レコード会社がカラーのパンフレットや挟み込み広告などをたくさん作っていて、お金...

片山令子さんのおはなしと朗読をきく

2010/09/28         

片山令子さんは詩人。絵本作家の片山健さんの奥様だ。片山健さんの絵本『おやすみなさいコッコさん』や『だーれもいない だーれもいない』でおなじみのコッコさんのお母さん、と言えば、はっとする人も多いのでは。 ここ数年、ネコパパ愛読の一冊にしている絵本がある。 『みずうみ』   鏡に映る自分よりも、もっともっと素敵なのは、みずうみに映る自分。人を見る目はみずうみの目… 人が人を認識...

マイルス・デイヴィスの交響曲

2010/09/27         

ライヴ・アット・モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル1963/マイルス・デイヴィスMiles Davis(Tp) George Coleman(Ts)Herbie Hancock(P)Ron Carter(B)Tony Williams(Ds)Recorded September 20, 1963.   1 ウェイティング・フォー・マイルス2 枯葉3 ソー・ホワット4 星影のステラ5 ウォーキン6 ザ・テーマ ■ユニバーサル・ミュージック ■UCCO 1008 ■発売年2007  トラック1は、開演前のチューニ...

トリエンナーレ

2010/09/27         

9月某日   名古屋市で開催されている『あいちトリエンナーレ2010』の会場に足を運ぶ。 これは都市の祝祭、と副題を持つ大規模な現代美術展。 愛知県美術館、名古屋市美術館とその周辺、及び昭和30年代に隆盛をきわめた繊維問屋街「長者町通り」を会場としている。 この日はめったに足を踏み入れない「長者町通り」を中心に散策。 多種多様な造形物が、古い問屋街のビルに点在していることそのものの面白さ、その展示の...

機器くらべ、聴きくらべ

2010/09/13         

9月某日市内のオーディオショップ主催の恒例行事「特選オーディオ・フェア」に足を運ぶ。購入は思いもよらないが、各社技を競うハイエンド機器の音比べが楽しいのだ。新製品はもちろん、会場に並ぶヴィンテージの品々を見るのもいい。合理的な部品の組み合わせでできた現代の機能美とは違った、頑固な老人のような存在感を持つ真空管アンプ、スピーカー、ターンテーブルが長い時間を経たものだけが持つ手ごたえを伝える。 午...

オックスフォード物語~辛口のリアリズム

2010/09/11         

オックスフォード物語―マリアの夏の日  ■ジリアン エイブリー Gillian Avery (著),■神宮 輝夫 訳■杉田 比呂美 (イラスト)■1575円■326ページ■偕成社 (2009/06 原著1957) 1950年代イギリス児童文学の底力を感じた一冊。訳者、神宮輝夫の紹介文では「風変りな人たちが、世間からはなれた大学の世界でくりひろげるユ-モラスな話」とのことですが、読んでみると、内容も文体もことのほか濃密で噛みごたえのある作...

ワルターのジークフリート牧歌

2010/09/05         

大変貴重なLPを入手した。日本ワルター協会が製作した研究用のLPで、会員のみに配布されたもの。ワーグナージークフリート牧歌(3種類の演奏)ブルーノ・ワルター指揮①ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1924.12.3②ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1926.11.19③交響楽団 1930■BWS 1048発行年度は不明だが、この協会は1970年から90年まで活動し、その間約70枚のLPを製作したので、これは番号から...

虫と歌

2010/09/04         

虫と歌■市川春子■コミック: 238ページ■ 講談社■発売日: 2009/11/20 すばらしい作品に出会うと、目の前がぱっと開けたような心地がする。まだ見ぬ世界の美しさや愛おしさに気付き、まだまだこの世は捨てたものじゃない、という気分を呼び起こされる、そんな心地だ。たとえば、この一冊が、それ。母親の突然の海外旅行のために、ちょっと変わった植物学者の叔父さんの家に預けられた「僕」は、そこで不思議な少...