• 暑さを吹き飛ばすスヴェトラーノフ②マーラー編
    スヴェトラーノフ第2弾です。今度はマーラー。毒をもって毒を…ですが、ちょっとこれは利きすぎるかもしれませんね。演奏はいずれもエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団です。マーラー:交響曲第5番■Harmonia Mundi/Saison Russe■RUS 288 134■録音:1995年これは2000年9月、N響との来日公演の放送で、深い感銘を受けた曲目。ディスクでも、同じ印象です。重量級の名演奏ですね。第5という曲に付きまといがち... 続きを読む
  • シノダ! 時のかなたの人魚の島
    時のかなたの人魚の島■富安陽子■偕成社■¥ 1,365 『シノダ!』シリーズ五冊目。人間のパパとキツネのママ、そしてハーフの子どもたち三人の、おかしな信田家一家の物語。エブリディ・マジックというよりもナンセンスな色合いが強く、所々に子どもたちにとって「定番」と言える題材を、とても自然に盛り込んでいるのが、ファンタジー好きにはたまりません。もちろん、そんな予備知識なんかなくったって、大いに楽しめるシリーズ... 続きを読む
  • 暑さを吹き飛ばすスヴェトラーノフ①
    今年の夏は酷暑。暑いのはあまり苦にならないネコパパですが、さすがにまいっています。そこで、酷暑を吹き飛ばすディスクを紹介します。毒をもって毒を制する。ロシアの名物指揮者だったエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ソビエト(ロシア)国立交響楽団の三枚です。 チャイコフスキー組曲『白鳥の湖』組曲『くるみ割り人形』■ソビエト国立交響楽団■1987年録音■CDKM1002 グラムザビスという会社の製作。どちらの曲... 続きを読む
  • 長 新太 マンガのココロ
    雑誌『イラストレーション』2010/9 185号玄光社 \1680http://www.genkosha.co.jp/il/大特集+付録「長 新太 マンガのココロ」漫画家であり絵本作家でもあった「巨匠」長新太の特集です。児童文学サイトの観点とは違う、画業とくにマンガに焦点を当てた内容。実に盛り沢山の記事が掲載されています。 土井章史セレクト 長新太と生前懇意にしていた絵本編集者の土井章史による作品紹介。マンガや独立した一枚の... 続きを読む
  • 揺り動く輪~ヨッフムのブルックナー
    ブルックナー交響曲第1番ハ短調(ノヴァーク版 リンツ 1865/66年稿)テ・デウム ■オイゲン・ヨッフム指揮■ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団■録音 1965.10.16~19 ベルリン・イエス・キリスト教会■DG国内盤UCCG3992ブルックナー交響曲第6番イ長調(ノヴァーク版 1879/81年稿) ■オイゲン・ヨッフム指揮■バイエルン放送交響楽団■録音 1966.7.1~3 ヘルクレスザール■DG国内盤UCCG3996 8月某日。... 続きを読む
  • RDG レッドデータガール1~3巻
    荻原規子のファンタジー『RDG レッドデータガール』シリーズ三作を、一気に読みました。最近ネコパパは読書意欲、持続力減退気味なので、ひさびさに爽快でした。 さて。『空色勾玉』(福武書店/徳間書店)で、古代の日本を舞台とした本格的な歴史ファンタジーの書き手として世に出た荻原規子ですが、創作活動は旺盛です。『空色勾玉』に始まる、古代から平安時代までをつなぐシリーズを書き継ぐ一方でアラビアン・ナイトの世... 続きを読む
  • 床下の小人たち、そして『アリエッティ』
    8月某日 宮崎駿率いるスタジオジブリの、新作アニメ映画『借り暮らしのアリエッティ』を見てきました。原作はイギリスの児童文学者、メアリー・ノートン作。『床下の小人たち The Borrowers(1952)』(日本語版 林容吉訳 岩波書店1969年初版)です。 すこし昔、イギリスのある家に、小人の一家が住んでいました。といっても、それは小さな小人たちの住む、小さな家ではありません。年老いた人間の女主人が、家政婦... 続きを読む
  • 赤い鳥文学賞、40年で幕
    2010年8月16日付、朝日新聞朝刊で次のような記事が。赤い鳥文学賞新美南吉児童文学賞赤い鳥さし絵賞以上三賞が「関係者の高齢化」を理由に終了とは…残念だ。賞のあり方はともかく、文学のジャンルとしてまだまだ広く認知されていない児童文学の分野で歴史のある文学賞の存在意義は大きいはず。紙媒体のメディアの先行きを心配する声が多い最近だが、決して揺るぐことのない分野があるとすれば、それは、絵本・児童文学、子... 続きを読む
  • またもジャズ・レコード三昧
    8月某日bassclef君宅へは、豊橋鉄道の路面電車に乗っていく。線路を挟んで両側に二車線あるだけの狭い道路にそって、昭和の風情をたっぷりと残した街並みが続いていく。車両からの眺めは見ていると、子ども時代にタイムスリップしていくようだ。さて、今日は恒例の、bassclef君宅でのレコード鑑賞会。参加者はsige君とネコパパ。いつもの顔ぶれだ。路面電車に乗って、かの時代に全盛を迎えたLPレコードを聴きに行くのは乙なもの。... 続きを読む
  • 音のものさし、この3枚
    Mkさん宅訪問の時、持参したディスク。普段、「音質」を気にすることがあまりないが、「これはいい音だなあ」と印象に残るものもあり、音を中心に聴くときはまずこれらに手が出る。ネコパパは、こういう音が好きってことです。  モーツァルトピアノ協奏曲第24番ハ短調k491アンドレ・プレヴィン 指揮とピアノウィーン・フィルハーモニー管弦楽団1984年4月 ソフィエンザール、ウィーン フィリップスPHCP3139(国... 続きを読む
  • 音の実験場にて~Mkさん宅訪問記
    7月某日 猛暑のある日、三河湾も程近い住宅街を走る一台の車があった。bassclef君の車である。ちゃっかり同乗しているのはsige君と私、ネコパパ。向かう先は、音響機器設計、録音の専門家、Mkさん宅である。 玄関でにこやかに迎えてくださるMkさん。セッションのPAやレコーディングのときの厳しさとは違った、穏やかな表情。玄関を入ってすぐの二十畳ほどの広間が、Mkさんのリスニングルーム、いや、実験場というべきか... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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