• 見かけによらず逸品
    ベートーヴェン 交響曲全集(DVD)http://www.amazon.co.jp/dp/B0026J8HCG■朝比奈隆指揮■新日本フィルハーモニー交響楽団■関屋晋指揮晋友会合唱団■豊田喜代美(S)■秋葉京子(Ms)■林誠(T)■高橋啓三(Bs-Br)■東京サントリーホールに於けるライヴ録音  交響曲第1番ハ長調 Op.21[録音:1989年2月5日]交響曲第2番ニ長調 Op.36[録音:1989年3月11日]交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』[録音:1989年2月5日]交響曲第4番変ロ長調 Op... 続きを読む
  • 朝比奈隆、ベルリンでの『英雄』
    ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調『英雄』■朝比奈 隆 指揮■ベルリン・ドイツ交響楽団■1989年9月24日 ベルリン芸術週間■ベルリン・フィルハーモニーザール(ライヴ録音)■WEITBLICK SSS0104-2(独)朝比奈 隆が1989年にベルリン放響(現在のドイツ響)を指揮したベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』が初出CDに。これは買わなきゃ!彼は生涯にわたってベートーヴェンの交響曲を敬愛し、7回の全集録音を果たした。「全9... 続きを読む
  • ジャズで一夜を
    4月某日今宵はジャズの一夜。豊橋のライブハウス『チェロキー』で、友人のsige君とbassclef君が演奏。http://www.audio-romanesque.com/cherokee.html  二人の音楽は年輪を経てますます熟成を深める。bassclef君のベースは一音一音の音の伸びがなめらか。音の運びは管楽器のメロディラインを思わせる。歌心いっぱいのベースだ。対するsige君のサックスは、学生時代のダイナミックで、体力勝負という印象からすっかり変って、... 続きを読む
  • 井上ひさしと児童文学②
    井上ひさしジュニア文学館(全11巻)が自作による児童文学選集だったとすれば、今回紹介する児童文学名作全集(全5巻)は、井上が、そのずばぬけた選書眼を駆使して編集したシリーズである。このシリーズで注目されるのは、タイトルに「児童文学」と明確に謳われていること、そうでありながら、選ばれた作品は童話、あるいは児童文学と一般に目されていないものが少なくないことだ。そこに、井上ひさしの児童文学観が強く現れてい... 続きを読む
  • あ、こいつ、逃げた~『のだめ』最終楽章
    4月某日 映画『のだめカンタービレ最終楽章後編』を鑑賞。昨年公開された前編では、演奏部分の充実ぶりが見事だった。収録スタッフに腕利きのレコーディング・プロデューサー、江崎友淑が名を連ねているのも、ちょっとした驚きで、スタッフの彗眼はさすがだと思った。ただ、演奏場面が、長時間になる分、ドラマの進行がどうしても遅くなってしまう。後編では、ドラマがきちんと着地できるのか、そこが気がかりでは、あった。&... 続きを読む
  • 井上ひさしと児童文学①
    文壇作家としてのイメージが強いためか、井上ひさしは「児童文学者」として論じられる機会が少なかった。しかし、彼の作家としてのイメージを60年代に人気を博したNHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の作者としてみている読者も多いのではないだろうか。http://ja.wikipedia.org/wiki/ひょっこりひょうたん島井上自身も、「子どもと本」のかかわりについては意識的な作家だった。子どもを大きな読者層ととらえ、読書... 続きを読む
  • 井上ひさし、逝く
    井上ひさし、逝去。2010年4月9日、享年75歳。中学生の頃から読み親しんできた劇作家、小説家で、個人的には現代の文豪と考えてきた。いつも「殺される側の立場」に立って、言葉と笑いを武器として、立ち位置を崩さず創造を続けた75年。  多くの人たちが彼の死を無念の思いで感じ取っているだろう。ここでは、私がもっとも大切に思っている二つの文章を引用することで、追悼の一文としたい。  一つ目は、戯曲『... 続きを読む
  • まかせろ、まかせろ、おれにまかせろ
    高野文子、という漫画家がいる。デビュー作を出してすでに30年近い。でも、出された単行本はこれだけだ。『絶対安全剃刀』(1982年)『おともだち』(1983年)『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』(1987年)『るきさん』(1993年)『棒がいっぽん』(1995年)『黄色い本』(2003年)一冊一冊が、漫画表現の未知の領域を切り開いていく、そんな人である。http://ja.wikipedia.org/wiki/高野文子めったに本を出さない彼女が、絵... 続きを読む
  • シベリウス、屹立する自然
    シベリウス:・カレリア組曲 Op.11・森の精 Op.15・トゥオネラの白鳥 Op.22-2・レミンカイネンの帰郷 Op.22-4・春の歌 Op.16・悲しいワルツ Op.44-1・鶴のいる風景 Op.44-2・フィンランディア Op.26■ラハティ交響楽団■オスモ・ヴァンスカ(指揮)■BISSA1645  BIS  フィンランドの作曲家ヤン・シベリウス。人と音楽の両面で、大変興味深い存在だ。でも、本当に評価され始めたのはここ20年くらい。それまでは交響曲第2番と... 続きを読む
  • 愛の珠~ヨゼフ・シュトラウス雑談
    クラシック愛好家の掲示板サイトにシュトラウス関連の項目が出ていたので、ちょっと投稿してみた。とっかかりは、シュトラウスの音楽をピアノで弾いて楽しんでいる方が、 ヨハン・シュトラウス父が息子の音楽家志望に反対したのは、ひどいではないか、 というご意見を投書されたのが始まり。いやあ、話題は二転三転するものですね。その間何か問題もあったらしくて、掲示板主催者に削除されてしまった文面もあるよう。そ... 続きを読む
  • 東京で名曲喫茶の時間②
    荻窪の名曲喫茶『ミニヨン』昭和36年開店の老舗だ。ここには娘・店長と一緒に訪ねる。JR中央線の荻窪駅南口から近い場所で、古いビルの壁面に大きく店名が書かれていた。グランドピアノと、英タンノイの大型スピーカーの置かれた、広々とした店内。カウンター奥に並べられた5000枚ものLPレコード。開店したばかりの11時、しばらくは、私たちの貸し切り状態だ。コーヒーは「ビター」を注文。おいしい。   流れ始めたの... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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