時のとどまる場所

2010/01/24         

1月某日。名古屋市千種区にある書店「トムの庭」を訪問。長い長い間お世話になっている店主TOさんが、昨年11月に新しい店をオープンしたのだ。一念発起して、お店を始めてから、四回目のお引っ越し。今回は、最初の店ができた場所とほど近い。TOさんは、長い冒険の旅からようやく帰還したというお気持ちではないだろうか。「生きて帰りし物語」築30年のビルをリニューアルした、その二階に書店はある。木の書棚の数々にぎっし...

獣の奏者考⑥失敗の人生?

2010/01/23         

武本糸絵の画による漫画化作品の「獣の奏者」第2巻が出た。早速、購入。こちらはゆっくりとしたペースで連載中。エリンはまだジョウンの元でミツバチ修行だ。絵柄は、アニメにない味を出している。エリンもイアルも、アニメに比べ野生的で、原作に近い体温を感じる。テレビと漫画が同時期に開始された場合、テレビ放送が終了すると、慌てて連載が切られるケースも多い。しかし、どうやら当作品は、ペースを変えず続けていく様子だ...

ニューイヤーコンサート2010のディスク

2010/01/17         

1月17日に、早くもCDとして発売されたので、早速聴いてみた。http://www.hmv.co.jp/product/detail/3730316音は、テレビに比べると明晰で、聴きやすい。全体を聴きとおした印象は、特に大きな違いはなかった。でも、十分に楽しめた。続けて3回も聴いてしまった。プレートル独特の、ゆったりとしたテンポと、遅い部分では大きくリタルダントする解釈は、ここ数年、小澤、ムーティ、バレンボイム…どちらかといえばイン・テンポ...

スウィトナー逝去

2010/01/12         

夕刊で指揮者オトマール・スウィトナーの逝去を知る。享年87歳。1991年には病気で引退しているため、若い音楽ファンには馴染みのない存在かもしれない。しかし私のように、70年代から80年代にかけて音楽に熱中した世代には忘れられない名前。名古屋で接した二つの演奏会の記憶は、昨日のことのように鮮やかだ。1978年11月2日:名古屋市民会館ベルリン国立歌劇場管弦楽団シューベルト/交響曲第8番「未完成」モーツァ...

VPOニューイヤー・コンサート2010

2010/01/09         

シュトラウス一家の作品が大好きで、毎年のこの番組を楽しみにしている。今年も、録画にて視聴。指揮者は二度目の登場となるフランスの長老ジョルジュ・プレートルだった。この人は、2008年度で登場したときにずいぶん評判になったはずだ。そのこともあって、早期に二度目の指揮を依頼されたと思われる。2008年の時、テレビとCDを聴いた。確かに、これまで耳にしたことのない個性的なシュトラウスだと感じた。その時のプログラム。...

冬のジャズ②アート・テイタムとベン・ウェブスター

2010/01/03         

アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット+3『The Tatum Group Masterpieces』01.風と共に去りぬ02.オール・ザ・シングス・ユー・アー03.ジョーンズ嬢に会ったかい?04.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ05.ナイト・アンド・デイ06.マイ・アイデアル07.ホエア・オア・ホエン08.風と共に去りぬ(別テイク1)*09.風と共に去りぬ(別テイク2)*10.ジョーンズ嬢に会ったかい?(別テイク)*■アート・テイタム(p)■ベン...

チビッコ三面記事

2010/01/01         

チビッコ三面記事―子どもの事件簿■串間 努 (著) ■239ページ■筑摩書房■2004/7/10「無軌道坊やがバス運転 運転手の子、家一軒ひきつぶす」(昭和23年)「少年『ケニヤ団』捕る 中学、高校生タバコ屋荒す」(昭和29年)「テレビの忍者番組真似、9件の放火」(昭和34年)「緑のおばさん、麻薬売る」(昭和35年)「家出の金欲しさに銀行爆破計画」(昭和40年)「こっくりさん信じてリンチ」(昭和55年)…。昭和の子どものニュースファイル。...

謹賀新年

2010/01/01         

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。大晦日に書店に行くと、思いがけない人出。こんなときにも、人は言葉を情報を求めてやまない生き物だ。私も、そうか。その書店で、荒川洋治の新著『文学の門』をみつけた。早速購入する。冒頭のエッセイ「散文が作る世界」に、こうあった。>この社会に合わせるために個人の言葉をつつしむ。誰にもわかる表現や、ことばの配列を選ぶ。習慣化すると、その事実も、経...