• シューリヒトまたも
    当ブログでやっと3タイトルを紹介できたと思ったら、もう次の発売が発表された。http://www.hmv.co.jp/news/article/910170004/ALT175・ウェーバー:『オイリアンテ』序曲・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54・ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』ハ短調 Op.67 クララ・ハスキル(ピアノ) ストラスブール市立管弦楽団 カール・シューリヒト(指揮) 録音時期:1955年6月15日 録音場所:ストラスブール音楽祭 録音方式:モノ... 続きを読む
  • アグネス語る③
    ★世界の子どもたちのもとへ、そして教育の意味カムバックしてからは徐々に売り上げも出て、ボランティアもできるようになりました。アフリカ。ソマリア、マリ…毎日百万単位で人が亡くなっていく国々です。人々は、『骨と皮』どころではありません。車は基本的に止まりません。検問でとまると、たちまち群集が集まってきます。窓が手でいっぱいです。車から降りると、子どもたちがずるずると音を立ててやってきます。わたしは逃げた... 続きを読む
  • アグネス語る②
    ★施設の子どもたちのために、歌を中学生のとき、ボランティアに参加したんです。山奥というよりは谷底の、身体障害のある子どもたちの施設です。みんなわたしたちが来るのを楽しみにしていて、手のない子どもたちは声で歓迎の気持ちを表してくれました。食べ物も不足して、足りないときなどはゴミ箱をあさるほどの貧しさ。打ち捨てられたような、子どもたちの墓地。わたしはそのとき初めて、「他者」について考えました。世の中に... 続きを読む
  • 鋭く弾む躍動感
    ブラームス:悲劇的序曲モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番ト長調 K.219『トルコ風』ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』■クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)■フランス国立放送管弦楽団■カール・シューリヒト(指揮)■1955年2月5日■パリ、シャンゼリゼ劇場■モノラル(ライヴ)ALT170 アルトゥスhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/3646430一曲目はブラームスの「悲劇的序曲」まずは序曲で調子を整えて... 続きを読む
  • アグネス語る①
    9月30日教育講演会『21世紀を担う子どもを育てる』中京大学文化市民会館講師はアグネス・チャンさん。私、ネコパパの若き時代、アイドル歌手だった彼女は、確か、同い年のはず。今ではユニセフの大使で大学教授、三人の子どものお母さんであり、かつ歌手も続けている。だが。壇上に立った姿に、唖然とした。アイドル時代のイメージそのままだ。なんと言う若作り。いや、若々しさ。独特の声も口調も同じだが、話の内容はさすがに経... 続きを読む
  • 小さな奇跡の…
    ハイドン:交響曲第104番ニ長調『ロンドン』ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77シューマン:交響曲第2番ハ長調作品61 ■ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)■フランス国立放送管弦楽団■カール・シューリヒト(指揮)■録音時期:1955年秋■録音場所:モントルー音楽祭■録音方式:モノラル(ライヴ)■ALT172 アルトゥスhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/36464311955年9月。スイス湖畔での、モントルー音楽祭の、... 続きを読む
  • アバドのマーラー
    Gustav Mahler (1860 - 1911)Symphony no 9 in D major■Abbado, Claudio■Berlin Philharmonic Orchestra ■09/1999, Philharmonie, Berlin, Germany [Live]■471624 ドイツグラモフォンhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/585564Emo君からプレゼントされた貴重な音源。マーラーの交響曲第9番。これは彼が完成した最後の交響曲で、現世への惜別をうたう最後の大作といわれる。レントラーとスケルツォを挟み、始めと終わりが長大な... 続きを読む
  • 人を病気にさせる音楽
    ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB.107■コンセール・コロンヌ管弦楽団■カール・シューリヒト(指揮)■録音時期:1956年5月14日■録音場所:ボルドー音楽祭■モノラル(ライヴ)■ALT169■Altus http://www.hmv.co.jp/product/detail/3646429最初に好きになったブルックナーは、交響曲第7番。最初に聴いたLPは、コロムビアが一枚もので発売したロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団http://www.hmv.co.j... 続きを読む
  • 海の男と羽のない鳥
    ボルカ はねなしガチョウのぼうけん■作・絵: ジョン・バーニンガム■訳: 木島 始■ほるぷ出版 ■\1,575(本体価格:\1,500)■1993年 原著1963ボルカは、生まれつき羽のないガチョウ。まるでこれは、焼く前の焼き鳥状態。ほかの兄弟たちに仲間はずれにされてしまい、泳ぐのも、飛ぶのもおぼえられない。お母さんガチョウは、ボルカをお医者さんガチョウに見せるが、羽がない以外は悪いところはないという。お医者さんのア... 続きを読む
  • なみだなんかはやくにたたんぞ
    チムとゆうかんなせんちょうさん■エドワード・アーディゾーニ■瀬田貞二 訳■原著   1936年■邦訳初版 1963年■改訂版  2001年■福音館書店これは、憧れにみちた海を描いた物語。しかし、その世界観は厳しく、非情ですらある。この物語の中では、まさに>なみだなんかやくにたたんぞなのである。海岸の町に住むチムは、船乗りになりたくて仕方がない少年だ。船マニアらしく、船の名をたくさん覚えてみんなを驚かせ... 続きを読む
  • 一度だけじゃもったいない?
    J.B. ヴァンハル:交響曲 ホ短調ハイドン:交響曲 第75 番 ニ長調Hob.I-75モーツァルト:交響曲 第38 番 ニ長調 K.504「プラハ」■鈴木秀美指揮 オーケストラ・リベラ・クラシカ■2005年6月10日 東京・浜離宮朝日ホール ライヴ■TDKAD016■アルテ・デラルコ Creative Core ■音声収録:櫻井卓「プラハ」交響曲は、ゆったりとした、スケールの大きな表現だ。弦も管も、どのパートもしっかりと鳴りきって、音ひとつひとつに意志の力が... 続きを読む
  • 素朴の美
    ブルックナー交響曲第4番『ロマンティック』■フランツ・コンヴィチュニー指揮■ウィーン交響楽団■1961年録音■CD (2009/6/24) COCQ-84623 ■オイロディスク  コロムビアミュージックエンタテインメントhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/3583029ブルックナーの第4交響曲。私が初めて聴いたブルックナーの曲。しかし、あの頃は、わからなかった。表題の割にロマンティックじゃない。ごつごつとした岩山のような響きが続く、難しい... 続きを読む
  • これはしたり
    ものいうほねhttp://www.amazon.co.jp/dp/4566001040■ウィリアム・スタイグ■瀬田貞二訳■評論社 1978.6 原著1976 年ごろの「ぶたの娘」パールが、学校帰りに街の雑踏や働く人たちを見て、将来に思いをはせる。そして、その足で森に道草をする。森で発見したのは「ものいうほね」。魔女のかごから落っこったというその「ほね」は、くしゃみもすれば、外国語や動物語もしゃべることができる、知恵者だった。この森は、危険に満ちた... 続きを読む
  • みんな みんな ギーッ、トン!
    ■ごとうけいこ さく■広野多珂子■こどものとも 第643号 2009.10http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20837■福音館>ふるい だんちの こうえんに、ふるい シーソーが ぽつんと ありました。シーソーには もうながいこと、のる ひとが いませんでした。あるひ としをとった シーソーは、こっくり こっくり、いねむりを していました。古い団地に、子どもたちの姿は見えない。シーソーは孤独な老人だ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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