• カカオ80%の夏
    ■永井するみ■2007.4■理論社 ミステリーYA!■326p■1300円>別に自慢するようなことではないが、私は迷子になったことはない。幼いころ、つまりはまだ両親が一緒にいたころ、家族で外出すると、父と母は腕を組んで歩き、父はもう一方の手を私と繋いでいた。… 両親が離婚してからは、もっぱら母と出かけるようになったが、その場合は、母が私の手を離さなかった。私が迷子になるのを心配するというよりは、母自身が迷子になる... 続きを読む
  • ぼくは半分獅子に同感です。
    レコード芸術 2009.9月号。交響曲の欄で宇野功芳氏が、演奏論を逸脱した本音を吐き出す。宮沢賢治の『猫の事務所』に登場する、獅子みたい。「理屈があって感動がない」最近のクラシック業界に痛烈な一打。痛快だ。>演奏は正しいか正しくないかとかの基準で評価すべきなのだろうか。そうではなくて、感動的か、感動的でないかであろう。クラシックファンの多くは楽譜も読めないし、楽器も弾けない。でも、演奏の優劣を聴き... 続きを読む
  • でんしゃにのったよ
    ■岡本雄司■こどものとも642号■2009/9/1■福音館書店■410円ネコパパは乗り物好きの少年だった。風邪をひいて寝込むと、父に絵本をねだったが、それは大抵は、乗り物の絵本だった。車も好きだったが、それは絵本よりも新聞雑誌の広告やメーカーのカタログ類がよかった。絵本に出てくる車はメーカーも車種もいい加減だったり、年式が古くて物足りなかった。しかし列車は、絵本がいちばんだ。布団に終日寝っ転がって、機関車に引かれる... 続きを読む
  • サマー・ウォーズ
    アニメ映画を見に行く。先日テレビで見た『二十世紀少年』第一部といい、これといい、映像表現のバーチャル化というか、ハイブリッド化というか、本当に著しいものがある。現在住んでいる日常生活の空間とはつかず離れずのところに、莫大な情報量のネット空間が存在し、現実世界に大きく干渉してくるという世界観。おそらくそれはファンタジーというよりも、すでに現実となっているといってよいのかもしれない。この映画も、形とし... 続きを読む
  • かとりせんこう
    ■田島征三■こどものとも640号■2009/7/11■福音館書店ネコパパにとって一番の天敵は、蚊だ。この字を書くだけで痒くなってくるぜ。いちどあのプーンという音を聞いただけでもう駄目。夜は寝られず、食われてなくても全身しくしくし始める。アウトドアが苦手なのも、そこがネックになっているのだ。毎日やってくる黒猫のZさんは、平気なのだろうか。そこで出ました。この絵本。蚊ぎらいにとって一番の助けは、かとりせんこう。これさ... 続きを読む
  • アナログレコードを聴きまくる
    8月某日。bassclef君宅へsige君とともにおじゃまし、一年ぶりにレコードを聴きまくる会。60年代製造の管球式アンプが繰り出す音は、長時間の聴取にもまったく疲れを感じさせない。チャーリー・マリアーノにはじまるベツレヘム10インチ盤の旅からはじまりソニー・ロリンズセロニアス・モンクアニタ・オデイデューク・エリントンジェリー・マリガンレッド・ミッチェルスタン・ゲッツビル・エヴァンス…bassclef君はアナログ盤中心に、... 続きを読む
  • 物語論って②
    キャンベルが各地の神話から抽出構成した物語の構造を解き明かした本。このほうが『千の顔をもつ英雄』よりもわかりやすいとのことだ。この表紙は、見覚えがある。ブックショップ「トムの庭」http://homepage2.nifty.com/tom-garden/index.htmで見て、手に取ったような…高価だ。買うべきか。まずどこかで中身を見てからにしよう…。大塚英志の本や、有名なサイト「松岡正剛の千夜千冊 」の『千の顔をもつ英雄』上下ジョゼフ・キャン... 続きを読む
  • 物語論って
    東京で悪戦苦闘の毎日を送っている店長が、面白い(と彼女が思う)物語の条件として次の七つをあげている。・先が読めない・すべての登場人物が魅力的・最初から最後まで軸がブレない・文章が多すぎず少なすぎない・空想やファンタジー的な部分が、現実と地続きになっている・危険と戦いがある・女の子が強い>空想やファンタジー的な部分が、現実と地続きになっているまさに私、ネコパパの遺伝子だな。このことが好きな物語の傾向... 続きを読む
  • からくさ、蔦、そして竜
    からくりからくさ■梨木 香歩著 ■ \1,680 (本体 : \1,600)■新潮社■サイズ : 20cm / 380p■1999.5以前紹介した『りかさん』の姉妹編で、出版はこちらが先。時間軸はこちらがあと。同時に発想され、時期を同じくして書かれたのではないか。続編として読むこともできるが、物語の描き出すものは全く異なっている。ファンタジーの要素は、こちらではミステリーのそれに変化し、児童文学とは一味違う、小説とし... 続きを読む
  • 対決
    地震のあった翌朝。我が家の庭で、こんな場面が…。どこからともなくあらわれた白い蛇に、顔なじみの隣の黒猫Zさんが遭遇。前足で鋭くはたきまくるZさんだが、蛇のほうはいっこうたじろく様子もない。延々40分にわたってにらみ合いが続き、そのうち気づくと白蛇はどこへやらに去っていなくなっておりZさんのほうは疲れたのか我が家のベランダで寝転がってしまった。白い蛇は家の守り神と呼ばれ、各地で信仰されているもの。めった... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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