• 静かに飛び去らなければならない
    スウィトナー ヨーゼフ・ランナー・ワルツ集 ヨーゼフ・シュトラウス・ポルカ集■シュターツカペレ・ドレスデン■オトマール・スウィトナー指揮■録音:1970年3月、ルカ教会■ドイツ・シャルプラッテン (徳間ジャパン,ベルリン・クラシックス)1. ワルツ「宮廷舞踏会」(ヨーゼフ・ランナー)2. レントラー「シュタイル風舞曲」(ランナー)3. ワルツ「シェーンブルンの人々」(ランナー)4. ピチカート・ポルカ(J.シュトラウス2世&ヨーゼフ... 続きを読む
  • 精霊と蓄音機の語る物語
    一億百万光年先に住むウサギ■那須田 淳■2006/9■理論社■1500円「きみは精霊の助手になるのだ…」こういわれて、「便利屋サスケ堂」のアルバイト、中学三年生の大月翔太は、「桜のウサギ仙人」ことドイツ文学元教授、足立先生の仕事を手伝うことになる。それは、一人の少女に向けた先生の手紙を「代書」する仕事だった。「恋樹(こいのき)」に見立てられた桜の古木をポスト代わりに、少女は物知りの足立先生―「一億百万光年先に住むウ... 続きを読む
  • おじさんだって少女である
    戦後民主主義と少女漫画■飯沢耕太郎■2009/6/1■PHP新書597■740円筆者は1954年生まれの写真評論家。私と同じ世代だけに、リアルタイムで読み進んできた漫画読者としての作品への共感、示唆を受けた場面などが実によく一致する。大島弓子なら、『バナナブレッドのプディング』萩尾望都なら、『トーマの心臓』ことに『バナナブレッド』で印象的な、あの「結びの手紙」文がそっくり引用されていることにはこれこれ!まさしくこれですよ... 続きを読む
  • 彼女以外、だれにも書けない物語
    はんぶんぺぺちゃん■村中李衣■絵 ささめやゆき■佼成出版社 ■\1,365(本体価格:\1,300)■2008年09月気になる本はどこにでも持ち歩く癖があって、先日もこの本を教室で開いてぱらぱら見ていた。すると生徒たちが笑ってみているのだ。それはそうだ。「はんぶんぺぺちゃんだって。なに、あれ…」中には興味を持って、覗きに来る女子もいる。そこで、彼女に話のさわりを、ちょっと紹介してみた。「えっ、そんな話なんですか。... 続きを読む
  • ワルターの田園①ルガーノにて
    フルトヴェングラーが作家へルマン・ヘッセに捧げ『田園』を演奏した、スイス・ルガーノ。ここに、もう一人の指揮者の物語があった。ブルーノ・ワルターである。―ワルターは戦前より日本の音楽ファンにとってフルトヴェングラー、メンゲルベルクと並ぶ大指揮者でありました。1876年9月15日にベルリンに生まれ、九歳でシュテルン音楽院に入学し、作曲とピアノを学んでいます。翌年には初めてのリサイタルを行うほどの楽才をしめしたワ... 続きを読む
  • 適材適所~絵本に見る起業の心得
    おそうじやさん はじめます■つかはらみさ 文■石坂しづか 絵■2009/6■福音館書店 月間子どものとも 639号 http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20770アリクイさんはおそうじがとくいです。じまんの おおきな しっぽを ほうきがわりにしててには ハタキをもって サッサ パタパタ サッサ パタパタ「おそうじ おそうじ たのしいな。ピカッと きれいは いいきもち。ああ、もっと もっと いろんなと... 続きを読む
  • ヴァイオリンとお好み焼きと
    ぼくがバイオリンを弾く理由■西村すぐり■スカイエマ 絵■2008/10■ポプラ社音楽をテーマにした作品なのに、食べ物の場面が飛び切り楽しい。 耳に入ってくる音の中から、カイトは広島弁を選んできいた。ベンチにすわるひとは何組もいれかわり、いつのまにかひくくなった日ざしが赤く輝いている。 お好み焼きのソースのにおいが鼻さきをかすめていった。きゅうにおなかが半分空洞になった気がした…続いて、主人公のカイトが、父親と... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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