小林研一郎の熱演を聴く

2009/03/30         

日本フィルハーモニー交響楽団第52回さいたま定期演奏会グリーグ:ピアノ協奏曲チャイコフスキー:交響曲第5番終演後、小林研一郎が短いスピーチ、そしてアンコール曲として『ダニー・ボーイ』を演奏。■指揮:小林 研一郎■ピアノ:小林 亜矢乃■2009年3月27日(金)19:00開演 終演21:00■大宮ソニックシティ 大ホール(JR大宮駅 西口徒歩3分)炎のコバケン、ここにあり。小林研一郎のチャイコフスキー第五といえば、人も知る、彼のもっ...

バロックの響きに心地よい睡魔が

2009/03/26         

バッハアンサンブル名古屋オーケストラ演奏会■指揮 季善銘■チェンバロ 椎名雄一郎■3月22日■熱田文化小劇場にて指揮者の季善銘氏はバッハ・コレギウム・ジャパンの創設にかかわったひとり。ピリオド楽器の演奏スタイルにも実績を持つ音楽家である。プログラムに書かれたあいさつ文からも、モダン奏法、ピリオド奏法の両方を生かした演奏を目指しているという。-生命の躍動感あふれる生き生きとしたバロック音楽の世界に、ゆっく...

大阪国際児童文学館 存続請願メール

2009/03/23                    

No image

ひこ・田中氏の主宰するメルマガ+サイト「児童文学書評」http://www.hico.jp/main2.htmの緊急要請を受けて、議員に誓願メールを送信。23日はいよいよ正念場という。児童文学の日本における地位や評価の程度が知れる今回の一件。廃館だけは何とか阻止したいのだが。ひこ・田中さんの紹介している宮本大人氏のの要請文は以下の通り。 今議会最大の議題である、府庁舎のWTC移転問題をめぐる議論が紛糾するなかで、教育文化常任委...

“月の目”を持つ作家、最新作

2009/03/22         

シノダ!魔物の森のふしぎな夜 ■富安 陽子■絵 大庭 賢哉■偕成社■1,365円 ■2008・11異界の生命の血を引く「篠田家」の子どもたちの活躍を描くシリーズ、第四作。でも、今回は、子どもたちは登場しない。これはすべての物語の始まりを描く「エピソード1」なのだから。篠田家のパパとママの出会いは、既刊でも何度となく、触れられている。本書の物語は、事前に構想はされていたと思われる。それが第四作になっているのは、熟成を待っ...

ニカノール・サバレタの肖像

2009/03/19         

ハープ版、アランフェス協奏曲のLPジャケット。もとは、ギターのための協奏曲で、ナルシソ・イエペスはじめ古今の名ギタリストが愛奏する曲。マイルス・デイビスの名演でも知られる。芸術の夕映えを感じさせるような、サバレタの晩年の肖像を見ることができる。このレコードは、彼が作曲者ホアキン・ロドリーゴに懇願して編曲してもらったもの。同じ撥弦楽器といえど印象は全然違う。サバレタのハープは、派手さや思い入れのいっ...

硬派のコンチェルト

2009/03/17         

TIME/LIFE Home Classical Collection 協奏曲選集 ■タイム・ライフ■出版年不明(1968年頃)■原盤 ドイツ・グラモフォン■10LP+ボーナスLP J・S・バッハ 二つのヴァイオリンのための協奏曲 ・イーゴリ・オイストラフ、ダヴィット・オイストラフ(Vn)ユージン・グーセンス指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィヴァルディ ピッコロ・フルートのための協奏曲ハ長調 ・ハンス=マルティン=リンデ(sop.Ric) ...

微笑みの中の思索 

2009/03/16         

彼らの犯罪■樹村 みのり ■朝日コミックスISBN:9784022140180■定価:630円(税込)■2009年3月6日■B6判並製 208ページ 樹村みのりの作品をまた読めるとは、なんという僥倖。しかも前作『見送りのあとに』から、1年しか経っていない。彼女の本は、本当に、忘れた頃にしか出ないので、この間隔の短さはうれしい。書店に入るたびに、彼女の名はないかと探すことが習慣となってもう三十年以上にも。出会えるのは数年に一度ながら、内...

運命三昧

2009/03/16         

3月某日sige君が大学時代の後輩emo君と共にわが家を来訪。emo君はジャズ暦長い人物である。来訪は二度目で、古くから顔なじみであったが、じっくりと時間をとって話すのは今回が初めて。聞けば、娘の職とも関連の深い仕事を自営でされているとのこと。それにまつわるお話も興味深く聞かせていただいたが、この日の眼目は、ベートーヴェン。emo君は先日、機会あってドイツの指揮者オットー・クレンペラー指揮のベートーヴェンの交響...

聖堂に響く弦楽の調べ

2009/03/08         

3月某日アヤママと修道院のコンサートに。カトリック系の病院改築のチャリティーコンサート。この古めかしいチラシの絵柄と「聖堂に響く弦楽の音色」という言葉から、古いふるい木造建物を想像していたのだが、実際はさっぱりとした、古めではあるが近代建築の修道院であった。しかし、背後に半円状に奥まった壁面の中央には抽象化された十字架が掲げられ、左にはマリア像が。館内を行き交うシスターたちの姿も、一種宗教的な空気...

手塚治虫と音楽

2009/03/01         

先日、NHK教育「プライム10」で、手塚治虫と音楽のかかわりをテーマにした番組が放送された。とても興味深く見たが、書籍でもこのような作品が登場。また、手塚の所蔵LPに収録された音源を中心としたコンピレーションCDも発売されたという。これはまだ未見。手塚治虫の少年時代が蝶の収集、宝塚歌劇場との身近な交流、そして家族に定着していたという楽器演奏(手塚はピアノを演奏した)に彩られていたことは、彼のことにち...