• ペーター・マークのモーツァルト
    モーツァルト 後期交響曲集■ペーター・マーク指揮■フィルハーモニア・フンガリカ■1967~1968録音(推定)■米VOX 3LP交響曲第35番ニ長調「ハフナー」交響曲第36番ハ長調「リンツ」交響曲第38番ニ長調「プラーハ」交響曲第39番変ホ長調交響曲第40番ト短調交響曲第41番ハ長調「ジュピター」この録音が、こうしてボックスセットで揃っていたのには驚いた。昔、日本コロンビアの廉価版で一部が出て、それっきりになっていた録音の... 続きを読む
  • この本は100万部売れる、か
    この本は100万部売れる■井狩春男■光文社■2002.10.30というタイトルだが、これ自体は100万部売れてないのでは。現在絶版。筆者は中規模取次店に努め、新刊ニュースを毎日出し続けた、「ベストセラーの目利き」書店員。ベストセラーになる本は全てよい本。作り手か売りたい部数に達したときがベストセラー。決して数が問題ではない。しかし、売れる努力や工夫をしないまま世に出される本があまりに多い。それを何とかしたい…それが筆... 続きを読む
  • 絵本は人が生まれて初めて出会う芸術
    これは、「はらぺこあおむし」の作者、エリック・カールの言葉。もしも自分がちいさくて、力がなくて、みっともなくてひとりだったら、この絵本をみて生きることに希望を持ってほしい。エリック・カールは『はらぺこあおむし』にそんなメッセージをこめたそうだ。デザインは美しくなければならない。そしていつも優しさを伝えるものでなければならない。美術学校を出て、広告やポスターで腕を磨き、絵本をはじめて世に出したのは、彼... 続きを読む
  • イラク戦争の背後で
    ■2008年9月製作■取材 西谷文和■イラクの子どもを救う会衝撃的な映像作品である。フリージャーナリストの西谷さんは、単身で何度もイラクを訪れ、現他の人々や戦火を逃れてシリア出避難生活を送る人々の姿ややインタビューを映像に収めている。このDVDは四つの章からなる。第一章 あふれだす難民第二章 生物化学兵器使用疑惑第三章 民営化される戦争第四章 ムラート君を救え!いずれも緊張なくしては見られない内容だが、特に... 続きを読む
  • 世界経済危機
    野口悠紀雄さんの分析力は大変明晰だ。アメリカで起きた経済恐慌は決して「対岸の火事」ではなく、貿易黒字維持のために継続した日本の円安政策により活性化された「住宅バブル」によるものと判断する。値上がりを見越して収入の百倍もの住宅を借金で買い込み、贅沢な暮らしを謳歌するアメリカのライフスタイルを加速させ、破綻を導いた元凶の一つが日本だというのだ。しかし、その円安による「ものづくりによる手堅い外貨獲得」の... 続きを読む
  • 地味地味メモリアル
    中日新聞1月29日付に、「さあ、メモリアルイヤー■遺産 受け継ぎたい」と題した、次のような痛快な記事を発見。 2009年はゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685ー1847)没後二百五十年、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)没後二百年、フェリックス・メンデルスゾーン(1809ー1847)生誕二百年。バロック時代のヘンデル、古典派のハイドン、初期ロマン派のメンデルスゾーン。見事に時代を引き継いだ三人がそろって今年メモリ... 続きを読む
  • 店長、臨時閉店す
    2月某日、娘(HN店長)が…オーバーワークで自室でギブアップ状態に。アヤママが駆けつけ、看病するものの、結局一時帰郷することになった。都合一週間、休養状態になる。自宅で過ごすうちに、少しずつ調子も戻り、何とか安心できる状態で東京に戻ることになった。会社は少ないスタッフで、生き延びるために多量の仕事を受注している。それをこなすチームは、おたおた続きの娘をよくフォローしてくださっている。が、なんといっても、... 続きを読む
  • はだかのカエルとはだしのライオン
    はだかのカエルとはだしのライオン■ささめやゆき■2007.8.2■講談社淡い緑を基調とした色彩。チェックのタッチで描いたバックの絵柄。木綿の手触りを感じさせる絵本。アフリカクロツメガエルは悩み多き楽天家。アフリカライオンは快楽主義者のさみしがりや。と、まずはだかの二人が紹介される。つづいて、ゲキョグルルと会話が始まり、シャツ・ネクタイ・靴下・ズボンに靴…と、身につけるものの送りあいがつづいていく。そのよそおいは... 続きを読む
  • 岩瀬成子さんインタビュー記事
    1月17日朝日新聞夕刊に、岩瀬成子(いわせじょうこ)さんのインタビュー記事が出た。雑誌「日本児童文学」(日本児童文学社協会発行・小峰書店発売)1・2月号に掲載の短編『たまご』が注目されての記事。この雑誌が新聞記事に取り上げられること自体が、めずらしい。私などには「奇蹟的」にすら感じる。長年購読を続けているが、これほど社会の中で目立たない雑誌は、少ないから。該当号は『だれでもよかった』というテーマの創作特集... 続きを読む
  • 悠久の時の流れを
    ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調■ティボール・ヴァルガ(Vn)■ミラン・ホールヴァット(ホルヴァート)指揮 ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団 ※B面Band2・3は、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ヴィルヘルム・メルツァー(Vn)ガボール・エトフォス指揮ハンブルク交響楽団■テイチク/オーバーシーズ 独ステレオ・テープ原盤■録音不明 ライヴとの説もベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、彼の作品中でも、... 続きを読む
  • あの時、パーカーと一緒だった…
    メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調■ブロニスラフ・ギンペル(Vn)■ヨハネス・シュラー指揮 バンベルク交響楽団■1960年9月録音■MS1216K コロムビアブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調■ブロニスラフ・ギンペル(Vn)■アルトゥール・グルーバー指揮 ベルリン交響楽団■1963年頃 録音■GT1005 キング・セブンシーズ※A面は ブラームス 交響曲第1番/フラン... 続きを読む
  • ワイエス展
    1月某日愛知県美術館でアンドリュー・ワイエス展を見る。会期中にワイエス氏は逝去。会場あいさつにその旨がパネルで示されていた。今回の展示は、作品の形成過程をデッサン・習作で追っていくというユニークなもの。題材も、アングルも、どんどん変わっていき、最終的に完成作品が出来上がっていく過程がよくわかる。ざっと鉛筆でアウトラインを描いたものから、完成作品に匹敵すると思われるような着彩された大作まで、そのかたち... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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