• ヘッセに捧げた『田園』
    これはフルトヴェングラーが最後から二番目に演奏した『田園』。フランス・イタリア・スイスを回る演奏旅行の最終日を記録したライヴ録音である。プログラム ベートーヴェン:田園 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20 番(ピアノ イヴォンヌ・ルフェビュール)R=シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1954年5月15日スイス、ルガノ・アポロ劇場演奏の全体の構成... 続きを読む
  • ふたつのチェンバロ
    長久手の『フィガロの結婚』で使われたチェンバロ。レチタティーヴォ(台詞)の部分では、チェンバロの伴奏で、独特の節をつけた会話が交わされるのだが、実にすばらしい響きがしていた。オーケストラピットが深く、上演中はその姿が見られなかったので、終演後にのぞいてみた。おー、これはすてきだ。予想外に古雅な、当時の楽器を再現したクラシックチェンバロである。演奏されていたのは、愛知芸大の講師の方で、目鼻立ちのくっ... 続きを読む
  • 『フィガロ』は最高
    やっぱり『フィガロ』は最高だ。12月14日(日) 長久手町文化の家 森のホールにて2008年度愛知県立芸術大学大学院オペラ公演 『フィガロの結婚』を鑑賞。アヤママも一緒である。Barenreiter版/原語上演(字幕付き) 作曲:W.A.モーツァルト 台本:L.ダ・ポンテ 愛知県立芸術大学管弦楽団・合唱団指揮:大勝 秀也文化の家が誇る「森のホール」は小さいながら音響優秀で、濃いブラウンの木材を基調とした、シックなホールである。お... 続きを読む
  • 響け、歓喜の歌
    今年最終日に、学級通信にのせた記事です。今年最後の登校日です。この通信も今回で終了なので、通信タイトル『心から心へ』のもととなったベートーヴェンの話で締めくくりましょう。私には子どもが二人いますが、二人が卒業した中学校には変わった行事があるのです。それは11月の終わりに、全校合唱でベートーヴェンの「第九交響曲」のフィナーレを演奏すること。五十人編成のプロオーケストラを毎回招いてのことですから、大がか... 続きを読む
  • ああ もみのき きみはえらいな
    12月某日午前名古屋市のある保育園で「クリスマス・コンサート」が開かれた。演奏がとってもいいの、という妻、アヤママの誘いで、でかけることにしたのだ。昨日職場でいささか疲れる出来事があって気持ちはふさいでいた。保育園で園児や親たちと聴くコンサート…まあ、いいか。そんなのも…という感じ。創設23年になるというそのちいさな保育園は、小山に面した、古い家屋の立ち並ぶ中、やっと車一台通れるか、という道沿いをさらに... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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