• 二十面相の読書論
    テレビアニメ「二十面相の娘」かつて乱歩の少年探偵シリーズに熱中した私としてはちょっと気になるタイトルである。そこでyoutubeで検索したり放送中の番組を録画したりしていくつかを見てみた。なかなかの内容である。原作者が江戸川乱歩の遺族に承認を得たというだけあって、あの『少年探偵団』シリーズのおどろおどろしさと昭和初期の風俗を生かしつつ起伏の多いドラマを生み出している。『鉄人28号』の少女版といったところか... 続きを読む
  • ハリーポッター最終巻発売
    大人もはまった魔法の世界『ハリー・ポッター』最終巻、あす発売と題した記事が朝日新聞文化欄に掲載された。(2008.7.22)http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200807220100.html?ref=reca五段組の大記事で、筆者は中村真理子氏。記事を引用しながら感想を述べたい。★が私のコメント。ちなみに私は『ハリー・ポッター』に内容では批判的な立場。児童文学史上でひとつの歴史的役割を果たす作品と思ってはいるが。では、始... 続きを読む
  • 大きな目に宿る物語
    7月某日愛知県美術館「誌上のユートピア」展を鑑賞。家事都合で1時間ほどしか取れないのだが、「まあ何とか回れるだろう」と安易に入場したところ、予想外に充実していた。もったいなかった。愛知県美術館のHPから趣旨引用。誌上のユートピア近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915 2008年6月14日(土)-7月27日(日)愛知県美術館19世紀末から20世紀初めにかけての世紀転換期は、大きな変革のときであると同時に、情報化社会の... 続きを読む
  • 王と鳥の刻印感じるジブリ作品
    「ポニョ」公開と連動して過去のジブリ作品がテレビ放送されている。「猫の恩返し」「ゲド戦記」の二本をビデオ取りしてあったので、再見した。いずれも宮崎駿の監督作品ではない。しかし、続けてみると改めて思う。「王と鳥」の影響がこの近作においても色濃い。「猫の恩返し」は猫王のやぶにらみの目をはじめ、後半、猫の国に言ってからのドタバタは「王と鳥」の場面を想起させる部分にあふれている。猫王が気に入らぬ家来芸人を... 続きを読む
  • 軽やかなる練達
    ぼくと〈ジョージ〉E.L.カニグズバーグ 作松永 ふみ子 訳■小学5.6年から■体裁=小B6判・並製・カバー・224頁■定価 672円(本体 640円 + 税)これは岩波少年文庫版。他に単行本と著作集所収のものがある。■2008年1月16日(文庫)  1978年7月12日(単行本 岩波少年少女の本43)■岩波書店「すべての芸術作品には重さとその底にあるものへの洞察力がなければいけない。あたうかぎりの技術を、熟練を要求するような質。なにげなく、... 続きを読む
  • 目を閉じるとそこに子犬が
    まぼろしの小さい犬フィリパ・ピアス 作猪熊 葉子 訳アントニー・メイトランド 絵■体裁=A5判・上製・250頁■定価 1,890円(本体 1,800円 + 税)■1989年7月6日■ISBN4-00-115506-0 C8097 ■岩波書店ロンドンに住むベンは、5人兄弟の真ん中で、孤独な少年。郊外の町カースルフォードにある祖父と祖母の家を訪れ、祖父の愛犬のティリーと遊ぶのがベンの何よりの楽しみだった。祖父から誕生日に犬をもらう約束を楽しみに待つベン。と... 続きを読む
  • アトミック・インディ
    6月某日映画鑑賞。シリーズ久々の新作となる『インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』時間を忘れて楽しむつもりでいたが、そうはいかなかった。まあ、確かに熱中はしたのだが、時間がたつにつれて気持ちはどんよりと暗くなる。これはどうしたことだろう。映画の概要を「ヤフー映画紹介」の記事から引用してみる。考古学者インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界を駆け巡る冒険活劇の19年ぶりとなるシリーズ第4弾。... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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