• ワルター、1944年の『フィガロ』全曲。エピタグラフ盤の音質は…
    このCDは見送るつもりでいた。ワルターの「フイガロ」全曲と言えば、1937年のザルツブルク・ライヴがある(andante)。古い録音とはいえ、長時間録音が可能だった光学式セレノフォン録音機による音はなかなか良好で、歴史的録音の中では、という但し書き付きだが、ワルターの演奏を十分に楽しむことができた。一方、1944年のメトロポリタン歌劇場盤は、音質が良くないと噂されていた。宇野功芳も「録音が大変悪く演奏の形骸を知るだ... 続きを読む
  • ネコパパ、再び菰野ピアノ歴史館へ。
    https://piano-museum.com/2023年6月4日(日)、ネコパパのご案内で蓄音機コンサートを開催します。今年4月から9月まで、同館で開催中の『リアル・ショパン展』に連動した催しということで、館長のご依頼は「ショパン」。架蔵のSP盤に、チャランさんがお借りしたもの、ネットで見かけて入手したいくつかも合わせて、こんなプログラムを作りました。ついでがありましたら(ないでしょうが)、お立ち寄りいただけると嬉しいです。... 続きを読む
  • ミュンシュ/パリ管のブラームス交響曲第1番は「1分と聴いていられない」音質なのか。
    シャルル・ミュンシュは晩年、フランス政府の肝いりで創設されたパリ管弦楽団の初代音楽監督に就任した。1967年のことである。しかし彼は、翌68年、アメリカ・ツアーの最中に急逝する。EMIに遺されたミュンシュ/パリ管の録音は、LP4枚。そんないきさつもあるためか、この4枚はミュンシュの数多い録音の中で最も重要なものとして、特に日本では、認知された。ネコパパはこのなかの「幻想交響曲」を、初めて買ったこの曲のレコード... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・オペラの世界④ヴェルディ
    豊明市立図書館自主企画 2023年第5回 5月13日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) 今月のテーマ オペラの世界④ヴェルディ < ヴェルディ・オペラ名曲集 >■ヴェルディ(1813~1901) ヴェルディの時代は、これまでのイタリア・オペラの時代とは全く違っていました。音楽が劇場だけのものではなく、政治状況に大きく影響されるものとなっていたのです。ヴェルディの生まれた時、イタリアは分裂していて、彼の生まれ... 続きを読む
  • EMGで聴く「誰でも知ってるクラシック」第2弾。
    久しぶりにK氏のサロンからオファーが入り「誰でも知ってるクラシック」第2弾をやらせていただきました。約1時間のプログラムです。1 パダジェフスカ 乙女の祈り 加藤るり子(ピアノ) ポーランドの作曲家、テクラ・バダジェフスカ (1834–1861) の17歳の時の作品。1851年ワルシャワで出版され、続いて1858年9月にフランスの音楽雑誌「La Revue et Gazette Musicale」の付録としてパリで発表されました。魅力的でロマンチックな... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・オペラの世界③ビゼー
    豊明市立図書館自主企画 2023年第4回 4月8日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) 今月のテーマオペラの世界③ビゼー< フランス・オペラ名曲集 > ■フランス・オペラについて フランス・バロック・オペラの歴史を作った作曲家として、まずあがるのは、リュリとラモー。彼らの活躍は17世紀前半です。他の地域のバロックオペラ同様、古代ギリシャの神話や叙事詩を題材にしたオペラで、クラブサンやリュートなどの簡... 続きを読む
  • ショパンのピアノ協奏曲第2番の稀少なSP盤。
    ちょっと事情があって、家にあるショパンのSP盤をチェックしたり、お値打ち盤がないかとネットを眺めたりしている。そんな中で見つけたのがこのセット。ショパンのピアノ協奏曲第2番のSP盤である。ショパンのピアノ協奏曲はLP時代の昔から両面に1曲ずつというのが多く、ここで弾いているアルトゥール・ルービンシュタインの、その組み合わせはベストセラーになっていたはずだ。しかしネコパパはあまり関心がなく、CD時代になっても... 続きを読む
  • カール・シューリヒト、紹介記事へのコメント。
    先ごろこんなCD-BOXを購入した。「カール・シューリヒト秘蔵ライヴ」と銘打たれた6枚組である。発売は知っていたが購入は躊躇していた。入手を決めたのは、楽天セールとかで47%OFFで売られていたからだ。溜まっていた楽天ポイントを加えると…ま、これならという価格に落ち着いた。それで、ぽちっと。KING INTERNATIONAL KKC-4222/7 Remastering(P) & © 2020 KING INTERNATIONALCD 1 ハイドン: 1. 交響曲 第86番 ニ長調 ... 続きを読む
  • カザルスのドキュメントLP「人生の肖像」。
    Y-XYZさんのブログを訪問させていただくと、あまりに情報量が多く、興味深い楽曲分析や演奏分析に満ち満ちていて、途方に暮れてしまう。ネコパパ、クラシック愛好家なんて自称するのは、10年早いと痛感する。 そんな記事の中で、ルドルフ・ゼルキンが主催し、カザルスが支援した「マールボロ音楽祭」に関する記事が続いて掲載され、興味深く拝読した。そこに、1963年録音のカザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団、メンデルスゾー... 続きを読む
  • 名曲カフェ・エグモント『第3回・蓄音機を楽しむ夕べ』を開催。
    1 文部省唱歌 春が来た  佐藤冶子 Ⓟ1934 『春が来た』は、1910(明治43)年に「尋常小学読本唱歌」で発表された日本の唱歌。「尋常小学唱歌」第三学年用にも掲載されました。作詞作曲は、「故郷(ふるさと)」、「春の小川」、「朧月夜(おぼろづきよ)」、「紅葉(もみじ)」などで知られる岡野貞一、高野辰之のコンビと言われています。1番では「~来た」、2番では「~咲く」、3番では「~鳴く」という短いフレーズを繰り返... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・オペラの世界②ロッシーニ
    2023年 第3回 3月11日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) 今月のテーマ オペラの世界②ロッシーニ < イタリア・オペラ名曲集 > オペラはイタリア語で、もともとは「仕事」を意味する言葉でした。 16世紀末、フィレンツェで古代ギリシャの演劇を復興しようという運動が起こります。演劇には歌も取り入れられ、やがてギリシャ悲劇を歌うような台詞で上演するヤコポ・ペーリ(1561年 - 1633年)による『ダフネ』... 続きを読む
  • チェリビダッケ指揮ブルックナー第8交響曲INリスボン
    驚いた。YouTubeでこんなのも聴けるんだ。セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。ブルックナーの交響曲第8番。知る人ぞ知る、ってやつです。1990年代から、グリーンヒルだったかな、非オーソライズド盤として、ディスクショップに並んでいたものです。最近は遺族の了解も出ているのでしょう。正規盤として発売されています。タワーレコードの惹句によると「チェリビダッケの最高傑作にしてブルッ... 続きを読む
  • カール・ベーム SWR録音集 1951-1979年、発売予定。
    カール・ベームがシューリヒトゆかりのシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したBOX-SETが発売されるという。https://tower.jp/article/feature_item/2023/03/03/11156枚組4836円。躊躇なし。速攻で注文。最近買ったCDといったら、こういうヒストリカルの新発見ものばかりだ。いや、ネコパパは基本的にそうだけれど。つい先日も、そのシューリヒト指揮バーゼル交響楽団の未発表ライヴ録音を入手、演奏も録音もいいのにほくほくし... 続きを読む
  • スウィトナー指揮する、ドイツ・オペラとしての『フィガロの結婚』。
    指揮者オトマール・スウィトナーは、モーツァルトのオペラを重要なレパートリーにしていた。日本でもベルリン国立歌劇場の引っ越し公演を指揮したし、ネコパパも「魔笛」全曲の公演を聴くことができた。1980年3月のことである。しかしレコーディングはどうだろうか。ドレスデンで録音された「魔笛」全曲は見事な出来栄えで、ネコパパの長年の愛聴盤、好きが嵩じてSACDまで購入してしまったことは以前の記事でも書いている。https:/... 続きを読む
  • ヴィヴァルディ『四季』の世界初録音。
    ヴィヴァルディという作曲家が音楽史に姿を現したのは、比較的近年のことらしい。片山杜秀氏がいつかNHKFMの『クラシックの迷宮』で話されていたことだが、第一次大戦後、イタリアの国家主義台頭の時期に、イタリア文化を昂揚する目的で、これまで光が当たっていなかった文化業績が掘り起こさた。ヴィヴァルディもその一つであったという。今では誰もが知る名曲『四季』も、戦前は知られることなく、初録音はLPになってから…という... 続きを読む
  • 若きムラヴィンスキーの『くるみ割り人形』。
    エフゲニ・ムラヴィンスキーと言えば、1960年代から70年代、ロシア・ソビエトを代表する指揮者としてクラシック・ファンにはよく知られた存在だった。ネコパパがクラシックを聴き始めた中学生時代の1970年、大阪万国博の一環として来日が決まった時には、だから大きな話題になったものである。ところが、病気を理由に突如キャンセルとなり、期待していた人々を落胆させた。実は、キャンセルはこれが初めてではなく、レニングラード... 続きを読む
  • バルビローリの愉しい『夜の歌』。
     Barbirolli Society SJB1084マーラー:交響曲第7番『夜の歌』ニールセン:交響曲第5番 バルビローリ&ハレ管弦楽団+BBCノーザン交響楽団 1960年10月20日 マンチェスター、フリー・トレード・ホール モノラル(ライヴ)バルビローリのマーラーは好きだが、セッション録音が行われたのは1.5.6.9番とジャネット・ベイカーの歌唱で収録された歌曲集しかない。これらは、最近ワーナー・クラシックスから発売されたボック... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・オペラの世界①モーツァルト
    豊明市立図書館自主企画 2023年第2月11日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催)今月のテーマ オペラの世界①モーツァルト < ドイツ・オペラ名曲集 >今月から月まで、3回にわたってオペラを特集します。と言っても、全曲は長いので、抜粋で聴くことになりますが、もし興味を持たれた方は、ネット環境がある方であればYOUTUBE等で全曲が聴けますし、NHKBSやWOWWOWでも盛んに放送していますので、まずは無料で聴けるも... 続きを読む
  • 懐かしのオペラ歌手-謎の復刻盤。
    名古屋大須で手に入れた2枚組LP。未使用に近い盤が100円。ジャケットの雰囲気からしていかにも大須らしい。そう思って面白半分に入手したのだが、非常に聴きごたえがあった。チープな外観からは想像できない、音質の良さ。1枚目A面のエンリコ・カルーソーは音量レベルは低めだが、SPで再生しているみたいな生々しい音がする。よく出回っているオーバーダビング盤ではなく、ちゃんとオリジナルの機械録音の音で入っている。B面のジ... 続きを読む
  • ゲーベル、二つのブランデンブルク協奏曲。
    バッハのブランデンブルク協奏曲は名曲。全6曲それぞれに特徴があり、独奏楽器も曲想もくるりと変わって、一気に続けて聴いても少しも単調にならず、飽きがこない。作曲されたのはケーテン時代、バッハが器楽曲の作曲に傾倒しているころで雇い主のケーテン公は大の器楽好き、合奏好きだった。その時期1721年3月、おそらくは御前演奏のためにブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されたのがこの... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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