• トーマス・ケンプの幽霊
    評論社1976.6.10 原著The Goast of Thomas Kempe (C)1973■屋根裏部屋の幽霊主人公ジェームズ・ハリソン少年と両親、姉の4人家族と犬のティムは、2週間前にイギリスの田舎町レドシャムのはずれにある東端(イーストエンド)荘という古い屋敷に引っ越してきました。そこは「まじなひ、占星術、失せ物探し、医術…」と古い看板のかかった家でした。一家は知らなかったのですが、引っ越しの前、一つの出来事が起きていました。根裏部屋を... 続きを読む
  • 日本児童文学学会例会で、漫画研究の最前線を学ぶ。
    …という情報をゲットしたので、ネコパパも出席しました。普段はなかなか出向くことができない東京での例会ですが、Zoom開催のおかげで部外者でも拝聴できるのはうれしいことです。出席者は63名。岩下氏の近著■ネコパパメモエンターテイメントにおけるメディア横断が広がっている。若い人々の関心の中心はキャラクターである。その是非はともかく、我々とのかかわりに強く関心を惹かれる。これは2021年6月に撮影した居酒屋の看板に... 続きを読む
  • 「読み聞かせ」が苦痛という親が9割?
    こんなニュース。https://news.yahoo.co.jp/articles/d5c8bcaaea5516d335a06bcf9e61ee387b64d31d“絵本の読み聞かせ”9割がツラいと回答… 親の理想と現実に臨床心理士「無理なく工夫することも大事」9/11(土) 7:31配信文科省が作成し、子育て世帯などに配られる家庭教育の支援書『家庭教育手帳』を見てみると、「親が本を読んで聞かせる」「食事の時間のように『本の時間』を設けるなど工夫して、少ない時間でもいいから毎日本を読み... 続きを読む
  • ライブラリアン必聴!子どもの本との濃密な200分。
    こんなオンライン講座を聴講しました。https://2020kodomonohon.peatix.com/講師の土居安子氏は、大阪国際児童文学振興財団 理事・総括専門員を務められている研究者で、ネコババも何度か研究発表を拝聴しています。すごい早口で一気呵成に、貴重な内容を話されるので、メモが追いつかないほどです。そんな「やすこぼん」のお話が、なんと2時間40分。内容は2020年に出版された子どもの本から注目すべき作品をテーマ別。グレード別... 続きを読む
  • 「少国民」と「りぼん」と…日本児童文学学会中部例会。
    日本児童文学学会第95回中部例会にオンライン参加しました。会員ではありませんが、事前に申し込むと気楽に受け付けていただけました。いつもながら本当にありがたい。今回も勉強させていただきます。日時:2021年6月12日(土) 14:00~15:30場所:オンラインのビデオ会議(Zoomを使用して開催)14:00~14:05 開会あいさつ  14:05~14:40  研究発表① 青木 文美 (愛知淑徳大学)14:45~15:20 研究発表② 西原 麻里... 続きを読む
  • 日本昔話学会③
    ■趣旨民間説話の中でも昔話は声の要素がより強い。声の記憶はその時の情景や触覚としとしても記憶され、印象的なものとしてよみがえってくる。昔話は声としてどう記憶され、どう継承されてきたのか。また、「現代の語り」の場において、声の記憶と表現の問題とは何か。■提言・黄地百合子氏祖母、母、発表者と三代にわたって「伝承の語り」を引き継いでこられたという、稀有な体験をもとに研究を重ねられている奈良県出身の黄地氏の... 続きを読む
  • 追悼 神宮輝夫氏 そして出版のお願い。
    児童文学者の神宮輝夫氏が逝去された。早大童話会で、いわゆる「少年文学宣言」を起草して「現代児童文学」黎明期の屋台骨を築いたひとりである。左翼系の思想傾向が強かった同会のメンバーの中で、翻訳者、英米文学研究科、評論家としての活動は、アカデミズムとの調和も見事な「まっとうなリベラル知識人」の風貌をもち、立場をこえて支持・信頼の得られるお仕事ぶりだったと思う。こころよりご冥福をお祈りします。朝日新聞デジ... 続きを読む
  • 日本昔話学会②
    研究発表①「ヘンゼルとグレーテル」の最初の邦訳は1901(明治34)年の東海生訳「一太郎とお炭」であり、明治期にすでに10話の翻訳が存在したという。大正期は18話。昭和期124話。「お菓子の家」という邦題がはじめてつかわれたのは葉多黙太郎訳で1924(大正13)年のもの。小泉氏は原典で「パンの家」だったものが本書によって「お菓子の家」へと変遷したと仮定し、その背景には大正期の西洋菓子の普及があったと考え、相関関係を調査す... 続きを読む
  • 那須正幹さん追悼記事ー「ズッコケ」に忍ばせた、鋭利な児童文学批判。
    いずれまあ、そのうちに…と思いながら、そんなに読まずに来てしまった。特に無意識にかどうか「ズッコケシリーズ」は避けてきたものだと思う。児童文学依存症のネコパパにも、エンターテイメント作品は避けるという奇妙なバイアスがあったのか。小谷野敦が「児童文学にも純文学と大衆文学がある」と、どこかで書いていたのを「ケッ」と思ったのは、ネコパパの歪んだ心持ちのあらわれだったのかもしれない。「あんたは、じぶんの心... 続きを読む
  • 日本昔話学会①
    シュレーゲル雨蛙さんのお誘いで、Zoomで参加しました。一日半をPC画面とにらめっこして過ごすのは体力勝負です。学生さんは毎日これをやっているのか、小中学校の子どもたちもこれからは日常の一部になるのかと思うと、なんとも気分が重くなります。もっとも、参加者数でみると、遠方からの移動が多いこのような学会では、Zoom参加は便が良く、ネコパパのような会員外の聴講者も含め相当の数だったようです。さて、素人観点からの... 続きを読む
  • ネコパパ、本日参加。
    興味深い内容でワクワクします。本来ならば、まだ足を踏み入れていない大阪大学で開催になるのでしょうが、残念ながらオンラインです。アヤママには「一日半書斎にこもりますので」と伝えてありますが、それよりも、老ネコパパの集中力が途切れないように頑張りましょう。... 続きを読む
  • 追悼 那須正幹さん~衝撃的、という面白さ
    児童文学作家の那須正幹さん死去 「ズッコケ三人組」の作者、広島市西区出身https://news.yahoo.co.jp/pickup/6399418人気シリーズ「ズッコケ三人組」で知られる児童文学作家の那須正幹(なす・まさもと)氏=山口県防府市=が22日、死去した。79歳。広島市西区生まれ。遺族によると、16日に自宅で倒れ救急搬送された。代表作「ズッコケ三人組」シリーズは1976年、小学生向けの学習雑誌で連載を始めた。全50巻、累計2500万部は戦... 続きを読む
  • ネコパパ、道徳副読本資料の発掘をする。
    約10年前、県委託の道徳副読本編集委員として、道徳資料の発掘に取り組んだことがある。そのとき提出した資料の一覧が出てきたので、紹介したい。当時のネコパパが道徳授業でどんな資料を使い、どんな授業をするのが望ましいと思っていたのか、その考えの一端が伝わってくる。何分古い資料なので、ネコパパの提案がその後副読本編集にどう生かされたのかは不明だが…... 続きを読む
  • 「星野君の二塁打」をめぐって④
    新聞記事によると、書籍「『星野君の二塁打』を読み解く」で、テクスト本文の考察を担当した米津美香助教(教育学)は、原作版と教科書版の違いについて書かれているそうだ。記事から再度、引用する。処分を言い渡された星野君が「異存ありません」と答える原作版に対し、教科書版はその発言が削られ、「うつむいたまま」で話が終わる。この変更を米津助教は「学習者に対して葛藤を生じさせ、特定の道徳的価値を導く」ものだと説明... 続きを読む
  • 「星野君の二塁打」をめぐって③
    まず「本時のねらい」を検討してみよう。「態度を養う」「気づく」と、道徳らしい書き方になっているが「きまりは守ろうとする」「守らなければならない」と、実質、行動目標のようで、これは「道徳」の目標としてはなじまないし「考え・議論する」前に結論が出ているようなもの。具体的に努力目標や行動目標を決めるのは「学級活動」の領域に任せることにして、ここでは例えば「意義」に着目して「きまりや規則の意義について議論... 続きを読む
  • 「星野君の二塁打」をめぐって②
    「星野君の二塁打」という資料をつかって、実際の教室ではどんな授業が行われているのだろうか。以下は、ネットにアップされている小学5年生を対象とした指導案に書かれた「本時の指導」の部分である。ネコパパの考えでは、かなりオーソドックスな指導過程と思われる。これをもとに、授業の流れをシミュレーションしてみたい。Tは教師、Cは児童である。T:今日は「決まり」について考えます。みなさん、学校にはどんな決まりがあり... 続きを読む
  • 「星野君の二塁打」をめぐって①
    こんな新聞記事が出ていた。7月6日、朝日新聞家庭欄。 少年野球で監督のバントの指示に従わなかった選手がメンバーから外される「星野君の二塁打」という児童小説がある。道徳の教科書にも使われているが、「監督への服従の押しつけだ」との批判も多い。戦後すぐに書かれた定番教材で描かれる「罪と罰」を、どう読めばいいのか。奈良女子大学の教員4人が今春、体育学や心理学、倫理学などの観点から考える本を出版した。 集団生... 続きを読む
  • 「はらぺこあおむし」風刺画騒動で思ったこと。
    みっちさんも話題にしていた「はらぺこあおむし」のパロディー記事問題。ついさっき続報が出て、一応、落着と思うので、このブログでもご紹介しておきたい。https://news.yahoo.co.jp/articles/897e428f05238018d9b759f60b1f30bddf8aacd1「はらぺこあおむし」風刺画騒動、毎日新聞社が見解 版元の抗議に「おとしめる意図はなかった」J-CASTニュース 6/21(月) 20:36配信毎日新聞の5日付朝刊に掲載された風刺画 毎日新聞社は2021... 続きを読む
  • ネコパパ、蓄音機サロン「童謡を聴こう②動物の世界」を語る。
    談話室香津原蓄音機サロン「童謡を聴こう②動物の世界」2021.6月13日(日) 2020年12月に続いく2回目の童謡サロン。動物の出てくる歌を年代順にご紹介しました。調べれば調べるほどわからないことが出てきます。特に戦前の童謡歌手については調べがつきません。とりあえず、あちこちから引用して用意したメモを掲載します。 かなりや(1918・大正7)  コロムビアC33A 1948.4発売 作詞:西条八十 作曲:成田為三 歌:安西愛... 続きを読む
  • 「おもろいじゃないか」の一言で…今江祥智、名伯楽の黒子ぶり。
    『ねずみくんのチョッキ』シリーズと言えば、ベストセラー絵本として名高い。これを題材にした記事が、朝日新聞に掲載されていた。たいへん興味深い内容である。2021.6.7「家庭」欄『ねずみくんのチョッキ』という絵本を、今江祥智は、高く評価していた。発表当時から、あちこちで「絵本の広がりと深まりを示す一冊」として、紹介に努めていた。しかし、それだけではない。この記事によれば、この絵本の出版の後押しさえしていた、... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR