• 増田さんの語る「本で繋がる旅人たち」
    増田氏、一気に70分しゃべり、そのあとは、元小学館児童書編集長で児童文学評論家の、野上暁氏と対談しながら参加者からの質問に答える、という流れで進みました。大変面白い講座でした。相手の顔が見えないZoomに、当初はちょっとやりにくそうだった増田さんでしたが、「後ろにこれまでに出会ったたくさんの子どもたちが後押しをしてくれる」と徐々にペースが上がっています。「編集者講座」というからには、リスナーはその筋のプ... 続きを読む
  • 「ひげのおっさん」のズーム講座に参加します。
    長年お世話になっている四日市『メリーゴーランド』店主の増田喜昭さんのズーム講座に参加します。資料としてお店のPR誌「メリーゴーランド通信」最新号と、お得意の4コマ漫画が事前に送られてきました。拙ブログへの登場は、シマウマ書房の鈴木創さんと対談した「本棚には人生がある」以来ですから、およそ4年ぶりです。コロナ禍はたくさんの人との繋がりを断ち切ってしまったんだなあ、とつくづく感じます。もっとも、あれから「... 続きを読む
  • 磯部さんの『タイム・ファンタジー』講義をめぐって
    いかにも地味な公開講座に見えましたが、始まってみると定員30名に一人足りない29名、アーカイヴ参加に含めると50名を超える参加者が集まったそうです。告知が遅かったにもかかわらず、イギリス児童文学というテーマにこれだけ集客力があることは希望ですね。主催者の古瀬氏にも、相当の人脈がありそうです。内容は、磯部さんの研究論文に基づく講義が80分、休憩後に質疑応答という流れでしたが、中身の濃い応答が続き、午後2時に... 続きを読む
  • 英国タイム・ファンタジーについて、みっちさんが…
    さきの記事について、コメントが長くなりそうとのことでわざわざ新記事を立ててくださったみっちさん。ネコパパのリコメントともにご紹介します。 すみません、ネコパパさんの引用文で云われている「生の継続性でくくる」というのは、みっちには何のことだか、ちょっとピンと来ませんが(笑)、このジャンルの作品群にいくつか共通の特色があるのには気づいていました。少し挙げてみましょう。   まず1つは、物語の主... 続きを読む
  • 英国タイム・ファンタジーと生の継続性
    本当はこの日はあるコンサートに出かけるつもりでいました。ところが、peaticsからこんなお知らせが届いて、これはリアル参加しないと、と急遽、予定を変更しました。イベント案内はこちらこちらです。話し手の磯部さんは、英語圏児童文学会で何度となく顔を合わせ、語り合ったこともある、児童文学研究、若手のホープです。児童文学の分野でネコパパの関心事であるファンタジー、それもとりわけ「深掘り」の愉しさに満ちたタイム... 続きを読む
  • 雨蛙さんからのコメント。
    今回ご紹介するのは、前々回の「すばる」の記事に対するシュレーゲル雨蛙さんからのコメントです。メールでいただいたものです。文面によると、コメントが投稿しづらい状況だったそうですが、これはネコパパにも経験があり、FC2だけではないんです。他のブロ友の方にどうしても送れなかったり、逆に同じものが何度も送られたり。かと思えばあっさりできたりします。以前利用させてもらっていたヤフーブログでは、使用禁止の語彙に... 続きを読む
  • 文芸誌「すばる」2024.1 特集・子どもと本と未来と
    一般向きの文芸誌が児童文学の特集をするのは、珍しいことではないだろうか? 「国際児童年」だった1979年の前後数年間は、児童文学が世の中で随分注目され、新聞記事も多かったし「週刊朝日」も特集号を組んで大々的なアピールがされた。 それ以降はずっと、世の中の児童文学への注目度は下り坂だったように思うけれど、近年はこうして、たまに取り上げられるくらいには、上がってきているようだ。ひとつには、ネットに押されて... 続きを読む
  • サンタクロースって必要ですか?
    『日本児童文学』2023.11.12月号(668号)は、クリスマス特集。いろいろと興味深い記事が組まれているが、ネコパパが瞠目したのは水間千恵氏の論考。タイトルは「サンタクロースって、必要ですか?」と、挑発的だ。姉妹たちがクリスマスプレゼントを諦めるという『若草物語』(1868)の冒頭を枕に、子どもにとって、そして大人にとって、クリスマスの持つ存在意義はなにかを考察した骨太のエッセイである。まず提示されるのは、サンタ... 続きを読む
  • IICLO―大阪国際児童文学振興財団フォーラム『三宅興子の仕事』感想。
    英語圏を中心とする児童文学研究に膨大な研究成果を残された故・三宅興子氏の仕事を振り返る企画。60人の店員は満席で、児童文学研究にかかわる主要メンバーがずらりと顔をそろえていました。図書館ロビーでは『子どもの本のはじまり』と題された、三宅氏が収集された貴重な文献類の展示がなされ、それはそのまま、氏の幅広い研究領域を物語るものになっています。生前氏がIICLOに寄贈された資料は2万8千冊以上とのこと。大変なも... 続きを読む
  • 日本児童文学学会12月東京例会、感想。
    日本児童文学学会12月例会<日 時>2023年12月9日(土) 午後2時~4時 <参加方法>Zoomを用いたオンライン開催 ・発表1=赤木由子『はだかの天使』における「天使」表象 ―介助者・子ども・障害者を「天使」に象る現象の輻輳として― 小笠原未鮎(お茶の水女子大学大学院博士後期課程 )                              ・発表2= 現代絵本における「行きて帰りし物語」の換骨奪胎 ―ポ... 続きを読む
  • ネコパパ、フォーラムを聴きに大阪に行きます。
    http://www.iiclo.or.jp/03_event/02_lecture/index.html#miyakeforum以下、大阪国際児童文学振興財団HPより引用。 当財団の前理事長で児童文学者の三宅興子さんは、長年にわたって絵本研究、英語圏を軸にした児童文学研究を行い、『イギリス児童文学論』『イギリスの絵本の歴史』など、歴史に残る児童文学研究書を執筆してきました。 2022年10月に84歳で亡くなるまで活動を続け、ほぼすべての蔵書を大阪府立中央図書館 ... 続きを読む
  • 日本児童文学学会第62回研究大会の感想③
    ネコパパは一応文学部国文学専攻だったので、カリキュラムは古典中心でした。面白かったけれど、古典文学はあくまで勉強の対象で、興味は児童文学に傾いていましたので、学問として深掘りなんてとてもできませんでした。教員になってからはもちろん古典の授業もするわけで、1年の中でもだいたい11月に当たるその時期、ネコパパにとっては楽しい時間でした。音読、暗礁、基礎知識に現代語訳、基本の授業パターンが決まっていました... 続きを読む
  • 日本児童文学学会第62回研究大会の感想②
    大会2日目の「分科会①」には、大御所の先生方が居並び壮観。学問としての児童文学の奥の院に入り込んだ緊張感を感じながら拝聴しました。伊藤さんは数少ないフランス児童文学研究者。それだけでなく、日本児童文学に対する造詣も深く『日本児童文学』に掲載された評論や書評なども感銘の深いもので、児童文学の将来を担う研究者の一人です。今回の発表は「フランス児童文学の正統性の確立」という注目すべき観点。注目というのは、... 続きを読む
  • 日本児童文学学会第62回研究大会の感想①
    2023年11月18日・19日の両日、東京、武蔵野大学武蔵野キャンパスで開催された第62回研究大会の感想です。 会場の7号館。今回も、同時開催の研究発表の中に拝聴したいものが多すぎて困りました。レジュメはできるだけ頂いてきましたけれど、目を通すのも大変なくらい分量がある。児童文学という地味な研究分野でも、これだけある。学問というものは本当に果てしがないものだと思います。帰宅して、これまでのファイルを眺めてみる... 続きを読む
  • 編集者の読書論
    「編集者の読書論」というからには、長年の編集の仕事で培った経験から「読書とはどのような行為なのか」について、るる述べられているのかと思ったら違いました。筆者は何よりもまず本好きで、自分が面白いと思った本は、人に薦めないではいられない。そして、そんな自分の同類の読書人、編集者、出版人にはどんな人がいるのかも気になり、これも知ったら知ったで、伝えないではいられない…そんな人のようです。ですからこれは「... 続きを読む
  • #(ハッシュタグ)マイネーム
    中学生たちの「名前」をめぐる冒険譚です。両親の離婚で、突然姓が変わることになってしまった明音(みおん)。ママは離婚調停で難儀が続き、仕事には行くものの、家ではすっかり放心状態。テーブルの下を「巣」にして、出てこない。一方学校では、あだ名をやめてお互いを「さん付け」で呼ぼうという「SUNさん運動」がはじまっていた。明音も、クラスの仲間もこれに反発する。そんな折、学校仲間で作っているSNSに謎のトークルームが... 続きを読む
  • 11番目の取引-生きるための「わらしべ」
    舞台はボストン。アフガニスタンの伝統楽器ルバーブのプロの演奏者である祖父とともに、故国を逃れてきた主人公サミは、難民支援団体の援助でようやく学校に行くことができた。学校帰り、地下鉄構内で演奏して日銭を稼ぐ祖父のところに立ち寄ったサミは、自分もルバーブを弾かせてもらう。その一瞬、何者かが楽器を奪って逃げ去った…そんな劇的な瞬間から、物語は始まります。警察への通報を拒み、楽器をあきらめようとする祖父で... 続きを読む
  • 中高生が本に求めるのは「ぶつけあえる関係」。
    朝日書評欄 2023.10.28先日「児童文学好きをイラつかせる一冊。」としてご紹介した『若者の読書離れというウソ』(平凡社新書)の著者、飯田一史が、朝日新聞の書評欄に寄稿。内容は新書に書かれている内容とだぶるのだが、どうしたわけかネコパパ、今度は「イラつく」ことがなかった。論文調で「データに語らせる」のではなく、今回は、ひとりの読書好きとして、裃を脱いで語っているせいかもしれない。大人は、子どもの読書を否定... 続きを読む
  • 言葉の獣-ふたりで「言葉」の棲む森へ…
    埼玉の娘一家宅に滞在してきました。下の孫コリコの七五三。ネコパパはしっかり「良いお爺さん」をしてきました。上の孫のテンコは、なんと、もう小学5年生の、立派な、悩み多き娘さんです。子どもの成長はほんとうに早い。でもでも、他人事じゃないです。ネコパパだって、アヤママだって等しく年を重ねているのですからね。成長もないとは申しませんが、老化は、同じように早い。ネコパパはこれに伴って子ども化していかもしれな... 続きを読む
  • 児童文学好きをイラつかせる一冊。
    2020年7月に刊行された『いま、子どもの本が売れる理由』の著者による新著を拝読。『いま…』については、ネコパパもこちらに感想を書いている。幼年、児童対象の子どもの本について、マーケテイングの観点からの「通史」の試み、とても興味深い内容だった。今回は、対象年齢をあげて中高生の読書について論じている。これまた、興味深く、一気に読んでしまった。ただ、今度の本は通史ではない。中高生によく読まれている本の内容を... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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