• ワルターのステレオ盤「田園」の真の音とは?
    名曲喫茶「ニーベルング」にチャランさんが持ち込んだLPレコードが、これ。おなじみのブルーノ・ワルター1958年ステレオ「田園」、米CBS盤である。実は矢場町某中古店でネコパパも目にしていて、ちょっと気になっていたけれど、チャランさんがさきにお買い上げになってしまった。何が「ちょっと気になっていた」のかといえば、音質問題だ。昔、ネコパパはこれと全く同じジャケットデザインのCDを持っていた。1980年代前半、この録... 続きを読む
  • テンシュテットの「田園」~隠し味を秘めた味わい
    SGK-90104(国内盤CD/東芝EMI-小学館)His Master's Voice – EL 27 04761 (original LP)ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」「エグモント」序曲 作品84*「コリオラン」序曲 作品62*「レオノーレ」序曲 第3番 作品72a*クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団録音/1985/9/15.16,19,1986/03/27  1984/5/11,12* アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン  P:ジョン・フレイザー、ジョン・ウィラ... 続きを読む
  • NHK-FMで「田園」を聴きまくる番組!
    この番組は事前に不二家さんからご連絡いただいてエアチェックしたものでした。エアチェックもやたらとしているし、最近はクラシック以外の昭和初期の歌謡曲や唱歌・童謡や現代音楽にも関心が向いているので、なかなか順番が回ってこず、やっと今日耳にした次第です。これは「クラシックカフェ」の番組枠で続けているベートーヴェン特集の最終回でした。最終回なら「第九」あたりを普通考えるところ「田園」を持ってきたところが渋... 続きを読む
  • クーベリック/ロイヤル・フィルの「田園」~45歳のクーベリックが示した先見性
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」ラファエル・クーベリック指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団独EMI(エレクトローラ)C027-00652(LP)  録音:1959年★ジャケットにWiener Philharmonikerとあるのは誤記クーベリック(1950)第1楽章 音量を抑えた渋い出だし。弦に加わってテーマを奏でるオーボエがくっきりと美しく響く。続いてトゥッティでテーマが演奏されるが、抑制されたフォルテである。低弦も... 続きを読む
  • オッテルロー/ウィーン交響楽団の「田園」~尻上がりに高まる熱気
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」ウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮ウィーン交響楽団韓ARTIS AT025(CD) 原盤 欄PHILIPS MONO 録音:1953年2月22~24日録音会場:ウィーン第1楽章 11:27テンポは普通。第1テーマしっかりと踏みしめるように奏される。提示部の流れは自然で、木管は鮮明。提示部の反復で、本腰を入れたようにノリが良くなり、特にチェロとコントラバスの強さが目立ってきて心が弾む。展... 続きを読む
  • クリュイタンスの「田園」~深い呼吸感と精緻な音作り
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団日Warner +Tower Records TDSA 4(SACD)  録音:1960年5月録音会場:ベルリン、グリューネヴァルト教会プロデューサー:ルネ・シャランエンジニア:ホルスト・リンドナー第1楽章 10:23開始は遅い。フレーズは息長く、後に行くほど大きく膨らみ、ゆっくりと弱音に。これが楽章全体を通しての基本姿勢で... 続きを読む
  • ライナーの「田園」~楷書風に秘められた雄弁さ
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団日JVC  JMCXR0020(原盤米RCA)  録音:1961年4月4.8.10日録音会場:シカゴ・オーケストラ・ホールプロデューサー:リチャード・ムーアエンジニア:ルイス・レイトン第1楽章 10:16一つ一つの音符を噛み締めるように、きっちりとした第1テーマの開始。リズムは立ち、しかし力まずすっきりと。第2テーマはスタッカート気味に... 続きを読む
  • プレヴィンの「田園」~他の演奏を忘れ去るひととき
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」エグモント序曲アンドレ・プレヴィン指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団米RCA CD  7747-2RC  録音:1988年6月23~30日録音会場:ヘンリー・ウッド・ホールプロデューサー:デヴィッド・フォレストエンジニア:トニー・フォークナー第1楽章 12:39中庸の音で優しく歩み出し、フレーズ中程からぐっと音を伸ばす。落ち着いて気持ちの良い開始だ。音量は徐々に... 続きを読む
  • 田園交響曲を聴こう(談話室香津原「会報」記事)
    名古屋蓄音機クラブも、コロナ禍自粛で、なかなか例会の開催ができません。そこで、勝原オーナーの音頭取りで「会報」作りをされるとのこと。趣旨は「楽しく読めて濃い中身。内容は自由」…って、超高いハードルじゃないですかヽ(´Д`;)ノ終息後の例会再開時に、フリーペーパーとして配布しようとお考えのようです。既に7人の執筆者が名乗りをあげられ、3回分は出来ているそうです。遅ればせながらネコパパも寄稿することにしました... 続きを読む
  • ベルリン古楽アカデミーによる「元ネタ曲?」と「田園」のコラボ
    KNECHT/Le Portrait musical de la Nature ou Grande Simphonieユスティン・ハインリヒ・クネヒト(1752–1817):「自然の音楽的描写、あるいは大交響曲」BEETHOVEN/Symphonie Nr.6ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』ベルリン古楽アカデミーベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)HARMONIA MUNDI CD HMM 902425録音時期:2019年6月録音場所:テルデックス・スタジオ・ベルリン録音方式:ステレオ(デジタル/... 続きを読む
  • ワインガルトナーの「田園」~そっけなさの中に秘められた魅力
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」フェリックス・ワインガルトナー指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団日アルティスコ(キャニオン)LP  YZ3001/9日EMI(新星堂) CD SGR8527録音:1927年1月18~19日録音会場:ロンドン、スカラ劇場第1楽章 9:05冒頭、まず気になるのは音の貧弱さだ。テンポは早く、そっけなく、ただ譜面通りに音をなぞっている印象である。しかし聴いていくと、オーボエの音を前に... 続きを読む
  • クリヴィヌの「田園」~思わず体を揺すってしまう愉しさ
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」エマニュエル・クリヴィヌ指揮ラ・シャンブル・フィルハーモニック管弦楽団仏NAIVE CD  V5258録音:2010年5月18~19日録音会場:グルノーブル、シァン劇場[ライヴ録音]第1楽章 10:53第1主題は駆け出すように始まったと思ったら、すぐブレーキがかかる。速いテンポにリタルダント。叙情的なフレーズには、この表現が繰り返し使われる。一方で、リズミカルな曲想では、節... 続きを読む
  • サヴァリッシュ、コンセルトヘボウの「田園」~平常心で作り込んだ、緻密な演奏
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団Brilliant Classics:Holland BRL92766(original recording EMI)Producer: John FraserBalance engineers:Mark Vigars録音:1991年3月11,14,15日録音会場:コンセルトヘボウ、アムステルダム[デジタル録音]original CD第1楽章 12:00ごく普通のテンポで滑り出す。主題提示後すぐのクラリネットの美しさ... 続きを読む
  • ヨッフム、ロンドン響の「田園」~歩みはゆったり、気分は躍動
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」オイゲン・ヨッフム指揮ロンドン交響楽団独EMI ‎–LP, Stereo, Quadraphonic  1C063-03252QRec 1976英Disky CD HR706162第1楽章 10:59たいへん遅い、踏みしめるようなテンポで開始される。各フレーズの終わりには念を押すようなリタルダントがあり、クレシェンド、デクレシェンドも多用される。ドイツ古式の様式的な解釈とも、フルトヴェングラー的とも感じられるが、意外に重... 続きを読む
  • フルトヴェングラー 最後の「田園」
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音 1954.5.23ベルリン・ティタニア・パラストCD 仏TAHRA 1045/1057CD 独AUDITE  AU21403LP  日ALTUS  TALTLP035■「序奏」から「胎動」へ第1楽章 11:42第1主題は最弱音からクレシェンドをかけながら開始される。非常に遅いテンポ。ひとときコントラバスが唸り、ホルンが... 続きを読む
  • 「明るくマニアック」に「田園」が登場
    毎回の更新を楽しみにしている指揮者・Naoki Tokuokaさんのyoutube動画「明るくマニアック」ですが、最近立て続けに「田園」をテーマにした動画が3本公開されました。2本はフルトヴェングラー、1本はカルロス・クライバーの「田園」をコメントした内容です。ふたりの指揮者の録音履歴や演奏内容の分析だけでなく、Tokuokaさんの音楽解釈や、フランツ・シャルク、ブルーノ・ワルターとの演奏比較など、興味深いお話が満載です。ネコ... 続きを読む
  • マイケル・ティルソン=トーマスの「おしゃべりな田園」
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」マイケル・ティルソン=トーマス指揮イギリス室内管弦楽団仏SONYCLASSICAL  SKB89246  CD   Rec.1978.10架蔵CDジャケットオリジナルLPジャケット第1楽章 12:01冒頭から耳慣れない響き。両翼配置を強調するためか、左右の分離がたいへん明確だ。第1、第2ヴァイオリンの音の違いがよくわかる。音は室内楽的に透明で、管楽器の音色もくっきりと浮かび上... 続きを読む
  • ジョルジュ・ジョルジェスクの「田園」~瑞々しい透明度と生命力
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」ジェルジ・ジョルジェスク指揮(ジャケット表記 ギョルゲ・ギョルゲスク)ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ国立フィルハーモニー管弦楽団SUC3 日ユニオン(ルーマニア・エレクト原盤) LP 録音:1961年10月(ステレオ)第1楽章 8:42速いテンポで颯爽と始まる「田園」である。響きは明るく、鮮明そのもの。スパッと短く切れるフレーズ、生き生きと弾むリズムは提示部、展開部... 続きを読む
  • フリッツ・レーマンの「田園」~重厚なロマンの香り
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」フリッツ・レーマン指揮チェント・ソリ管弦楽団DCF22 仏クラブ・フランセ LP 初出 1956年(MONO)第1楽章 13:58遅いテンポで重々しく開始。全体に遅めのテンポを崩さず、強弱の幅を広く取った、後期ロマン派の足取りで進められていく。強いクレシェンドと、熱い意志の力を感じさせるフォルティッシモが魅力だ。音の作りも、チェロやコントラバスを深々と響かせるドイツ的なも... 続きを読む
  • フランツ・シャルクの「田園」~ウィーン・フィル初の電気録音
    ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮:フランツ・シャルク録音:1928年4月4日、11日(1928年4月12日との資料もあり)録音場所:ウィーン・コンツェルトハウス英HMV D1473/7Matrix:CK 2854/63今回はポンちゃんさんのブログにアップされているSP復刻音源を試聴させていただきました。とてもすばらしい再生音です。ぜひお聴きになってください。https://blogs.yahoo.co.jp/ponch... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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