• カセットテープは記憶の貯蔵庫。
    2023年5月27日(土)朝日朝刊カセットテープ(テレコ)とは懐かしい。発売されたのはもっと早かったが、漫画掲載時の1970年は、価格もこなれてきて、一般家庭にも普及が始まった頃だ。漫画に出てくる長方形のタイプは、もっとも初期のもの。電源コードのない電池式というのも、当時は新鮮だっただろう。これを起点にさまざまな形や機能のものが売り出され、ほどなくしてソニーがコンデンサーマイク内蔵の機種を発売してからは一気に広... 続きを読む
  • 大府で「日本」をテーマにしたオーケストラ曲を鑑賞。
    近頃ちょっと日本の作曲家のクラシック作品にも興味のあるネコパパ。近場でこんなコンサートが開かれたので聴いてきました。「この内容でお客の入りは大丈夫なのかな」と思いましたが、会場についてみると駐車場はほぼ満車、席も8割の入りでした。プログラムは3曲のうち2曲が日本の作曲家、あと1曲が、日本を題材とした、かの『惑星』の作曲家、ギュスターヴ・ホルストの曲です。おなじみ、外山先生の名曲以外は、ネコパパが初めて... 続きを読む
  • Mobile Fidelity 訴訟、またはオリジナル・マスターサウンドの妄想。
    こんな記事が目に留まった。https://amass.jp/166671/Mobile Fidelity Sound Lab 「オール・アナログ」レコードにデジタル技術を使用したことをめぐる集団訴訟 裁判所が和解案を承認2023/05/12 15:19掲載2022年、リイシュー・レーベルのモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab/MoFi)が「オール・アナログ」と謳うレコードの一部にデジタル技術を使用していたことが明るみに出て、米国では同社を相... 続きを読む
  • 蓄音機のあるカフェ「ジムラン・コーヒー」に行きました。
    蓄音機仲間のお誘いで、名古屋市中川区にある「ジムラン・コーヒー」に行ってきました。うわさはかねがね聞いていましたが、ついに足を踏み入れたのです。ネコパパの家からは車で45分ほどかかります。ちょっと距離があるので、何かきっかけが必要なのですね。コーヒー自家焙煎機とJBLのアンティークなスピーカー、それにビクトローラ・クレデンザ。珈琲にも音にも、店の隅から隅まで、マスターのこだわりが感じられるお店でした。... 続きを読む
  • 『サライ』2023年6月号の特集は「レコード」。
    新聞で広告を見て「これは!」と思い、買ってきました。箱入りの大きなトートバッグの付録付きで1250円。目次 鳥のトレインマークトートバッグ(付録)大特集 「レコード」を、もう一度 第1部 人生を豊かにする「レコード」のある暮らし/音楽を全身で浴びる「レコード浴」のすすめ 角野卓造さん(俳優・74歳) レコードに生命を刻み込む達人 デジタル時代に最適な3プラン 手軽に始められるレコードとの日々 カビ、ホコリによ... 続きを読む
  • 『海の沈黙』に流れるバッハのプレリュード。
    月に一度、K氏宅で開催されている「映画サロン」に通っている。講師は大学で映画史を講じているSA氏。会の進め方は読書会方式で、あらかじめDVDで鑑賞して、当日はフリートーキング。素人が好き買ってしゃべっても、映画の生き字引のSA氏が適宜軌道修正してくださるのでとても安心だ。ネコパパは映画には疎い。見るものと言えば、子どものころからアニメ、SF、怪獣映画とジャンルが決まっていた。けれどもこのサロンに通うことで、... 続きを読む
  • フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋の『カルメン』『幻想』を聴く。
    このオーケストラの演奏会を聴くのも久しぶり。会場の東海市芸術劇場は、ネコパパ宅から車で30分、比較的近いところですが、どうしたわけか、道順がなかなか覚えられません。行きはナビで同じ道なのですが、結構複雑で、同じ道を戻ってくることができないんです。ナビで「自宅へ」にすると、意気とは全然違う道順でしかも、毎回違う。なんか変だ。今回は当日券で鑑賞でしたが、お客様はかなりの入りで、会場前から長蛇の列ができて... 続きを読む
  • シン・仮面ライダー、失速?
    庵野秀明監督/製作の「シン」シリーズ第4弾。前評判はよく、でも封切られると、意外にも今一つな意見が多く、NHKが放送したメイキングドキュメント番組の内容も足をすくう結果になっているらしい。庵野監督の采配が曖昧で、そのくせダメ出しがきついというのが悪評の原因だ。それで今頃になって見に行こう、と思い立ったのだが、いきなり足を掬われた。いつも行く近隣のシネコンをネット予約したのだが、開始時間13:15分を3:15と見... 続きを読む
  • ホロヴィッツ-20世紀最大のピアニストの生涯と全録音
    2018.4.10 アルファベータブックスネコパパは、というより昭和40年代にクラシック好きになった若者は、ほとんどがオーケストラ音楽で入ったのだろう。『レコード芸術』月評カテゴリーも、交響曲、管弦楽曲、協奏曲…という順でピアノ曲がふくまれる「器楽曲」は後の方だった。SP時代のファンがヴァイオリンと歌に熱中したように、LP時代のファンはまずオーケストラに熱中したのだ。それには再生装置の問題がある。ダイナミックレン... 続きを読む
  • 名古屋アマデウス室内管弦楽団を、指揮者のメッセージとともに聴く。
    都合のつく限り拝聴している、名古屋アマデウス室内管弦楽団の定期演奏会に行ってきました。いつも楽しみにしている、指揮者中村暢宏氏のメッセージ。今回は休憩時間の終わりと、プログラム終了後、二回ありました。はじめのお話は、3人の作曲家にとっての「自由な音楽家」として再出発する契機となった作品を選んだ、というプログラムの意図。そして、楽譜に問題があるというハイドンの交響曲について、自筆譜、ブライトコップフ... 続きを読む
  • 急告!『レコード芸術』の終焉。
    https://www.ongakunotomo.co.jp/information/detail.php?id=2965クラシックファンなら、買わなくたって読んでいた…そういう人も多いんじゃないでしょうか。『レコード芸術』誌。ネコパパはこのあたりから読んできました。購読していた時期も結構長かったけれど…正直最近は買っていませんでした。あのころは『レコード藝術』でしたね。分厚くて読み手のある雑誌で、中学生にとって「大人の趣味は凄い」と思わせるに十分な存在感が... 続きを読む
  • サウンドボックスは、春爛漫。
    恒例「音聴箱」グループのクローズド蓄音機コンサートが名古屋ウイルあいちで開催されました。季節は春爛漫、会場の音楽スタジオは今回も満員の盛況でした。今回のプログラムです。使用蓄音機はビクター・ラッパ型蓄音機が諸事情のため、卓上型ビクターVV1-90に変更されました。両機とも動作が安定しており、音質も揃っているので、お客様にも安心感をもってお聴きいただけたのではないかと思います。PART1はIWさんのご案内で「名... 続きを読む
  • 片山杜秀氏のコパチンスカヤ評。
    2023年3月31日、朝日夕刊。片山杜秀筆、東京でのコパチンスカヤ、アホネンのリサイタル評。なんというエキセントリックな演奏会批評だろう。片山氏、凄絶を極めた。この人、『レコード芸術』に趣味が嵩じて異界をさまようレコード亡者の小説を目下連載中だが、その文体が演奏評にも出てしまったみたい。まあ、コパチンスカヤの演奏を聴いたネコパパには、彼の気持ちは十分わかる。コパチンスカヤはゴッホか。演奏者は作品に込めら... 続きを読む
  • 「声の郵便」の記事ですが、ネコパパの興味は別の方に。
    朝日新聞週末版BE2023.4.1掲載記事。1952年12月17日の『サザエさん』を題材に、当時行われていた「声の郵便」という郵便局の事業を紹介した記事です。郵便局で3分間収録して、値段は80円だったとのこと。これ、蓄音器の時代もかなり贅沢な方法として行われていたものが、戦後はかなり一般的になったということでしょうか。1952年12月15日に本格的に開始されたとのことですから、ネコパパ誕生の3年前です。自宅でこういうものを見た... 続きを読む
  • 蓄音機のあるジャズバーにて。
    3月21日夜、ネコパパはシュレーゲル雨蛙さんとともに、大阪・難波のジャズバー「トップランク」に出没していました。昼間、大阪中央図書館で開催された児童文学の発表会『日本児童文学が宮沢賢治から受け取ったもの』を一緒に拝聴して、久々に「では夕食を」という嬉しい話になったのです。お会いできたのは、3年ぶりくらいでしょうか。雨蛙さんもご自身のブログに『蛙も歩けば猫に当たる』という記事に書いてくださいました。ht... 続きを読む
  • 「春との共鳴」にあふれるサロンコンサート。
    蓄音機仲間のITさんのご紹介で拝聴することができました。市民会館の隣、名古屋フィルの練習場としても使われている『音楽プラザ』のロビーで開催されたサロンコンサートです。街の夜景を背景に室内楽を聴くというのは、なかなか素敵です。ちょっとしたセレブの気分?演奏者は、ふたりとも芸術大学在学中の1年生、とのこと。そこで期待したのはタイトルの通り「春との共鳴」の音楽でしたが、始まってみると、そんな「若葉」の音楽... 続きを読む
  • そうだ、嬉しいんだ、生きる喜び~コパチンスカヤを聴く。
    3月14日、パトリシア・コパチンスカヤのリサイタルを聴いてきました。感想は…聴きながら思い浮かんだのは、なんと「アンパンマン・マーチ」の一節でした。そうだ、嬉しいんだ、生きる喜び。およそ現代音楽っぽい冷たさとは無縁な、ラプソディのように野性味たっぷりのシェーンベルクが、会場をただごとならぬ空気で染める。そして間を置かず、ベートーヴェンの7番のソナタが始まる。いつのまにか、最初は履いていたサンダルみたい... 続きを読む
  • 愛知教育大学管弦楽団、ドヴォルザーク・プログラムを聴く。
    この演奏会は名曲カフェ『エグモント』のTwitterからお知らせをもらって知りました。本番までの様子が、カウントダウンで知らされてくるというのは、ネコパパにとって初めての体験。楽員の皆さんの情熱と意欲が伝わってきますし、演奏会への期待も高まります。そして迎えた当日。コロナ禍以降、演奏会が中止されたり午後に短めに開催することが増えましたが、この日は夜の開催で、演奏時間もフルでした。お客さんの入りも1階席はほ... 続きを読む
  • 追悼、松本零士氏。
    漫画家の松本零士氏が亡くなられたそうです。85歳。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/k10013985711000.html氏が原作を描いた『宇宙戦艦ヤマト』は、日本のアニメブームのよあけを告げる作品でしたし、その後に描かれた独特の世界観によるSF作品は、およそ50年前から、若きネコバハ世代の胸をときめかせたものでした。氏の作品で一番人気のあったのは、おそらく『銀河鉄道999』だったでしょう。それは十分、理解できます... 続きを読む
  • アニメ映画『BLUEGIANT』を鑑賞。
    久々に映画館で鑑賞しました。アニメ映画『BLUEGIANT』です。これ、LPレコードじゃないですよ。パンフレットです。ジャケットから引き出すと冊子の本体が出てきて、その表紙がLP盤のデザインになっている…という凝ったものです。1100円もしました。せっかく入場料が敬老割引きで1100円だというのに、同額の無駄遣いをしちゃったあ。本題、行きましょう。この映画の原作は『ビッグコミック』誌で2013年から連載されている同名の連載... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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